敦賀気比ナインが2年ぶりに開幕した夏の甲子園の開会式に参加した。大島正樹主将(3年)は式後の代表取材に応じ、「みんな早く試合したいという雰囲気になりました」と語った。
全49代表が参加した開会式を終え、「やっぱり開会式があることによっていろいろな高校の選手も見られて、早く試合したいなという思いもありました」と率直な気持ちを明かした。1年夏だった2019年の甲子園にも出場し、簡素化される前の開会式も経験しているが「きょうの開会式もいい経験になった。楽しかったというか、(開会式が行われたことに)感謝したいなと思います」と話した。
第6日第4試合の初戦・日本文理(新潟)戦に向けて、「どんな投手がきてもしっかり自分のスイングをするというのは変わりがない。あとは低い打球を打つというのが大事になってくる」と力を込めた。
敦賀気比・大島正樹主将「いろいろな高校の選手も見られて、早く試合したいなという思い」【夏の甲子園】(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース
【大嶋選手の紹介】
174センチ73キロ 左投げ左打ち
ポジション:センター
通算5本塁打、1年生からレギュラーで起用される左の巧打者。非常にシェアなバッティングが目立ち、ライト方向へのヒットが多い引っ張りが得意なタイプですが、大ぶりではなくしっかりバットに乗せてライト方向への安打を量産。力みを感じさせないスイングでも長打を生み出し、3年夏の大会では14打数6安打で打率.429を記録しています。
勝負強さも光り、一時は4番としても起用。安打数よりも打点数のほうが上回る成績も残しており、1番打者だけでなく、クリーンナップを担える技術を持った選手となっています。
守備でも50m6.0秒の俊足から広い守備範囲を誇り、守備の間を抜かせず二塁打を防ぐ場面が何度も見られました。また強肩だけでなく送球のコントロールも高く、地方大会決勝の金津戦では2アウトからのポテンヒットに対し、ストライク返球で失点を防いでいます。
勝負強さにバットコントロール、さらに守備能力の高さが光る巧打者として注目されています。
【指名への課題】
打撃の内容からもあまり長打を狙っているほうではなく、本塁打を量産するタイプでなく、ランナーを返す二塁打を狙う中距離タイプの高打率バッターが理想の形となります。
しかし高卒外野手で長打が見込めないタイプとなると上位指名の可能性は低くなります。今のバッティングは非常に力みを抜いたものであるため、長打を狙おうとするとバッティングを崩す危険性があります。盗塁はいくつか記録していますが、3・4番に起用されたことで盗塁の機会がなく、チャンスメーカーとしての役割をアピールできなかったことも課題の一つとなっています。
【指名順位予想】
大卒で守備が安定して得点圏で強い中距離型であれば上位も狙えますが、金属バットで中距離型となると、市場での評価も落ち込みます。あまり上背もないためここから大きく本塁打が伸びる可能性も低く、1~2番もしくは6~7番タイプとなります。
大卒で木製バットでも今の打撃スタイルを維持できれば上位候補となりますが、現状では育成1~2位となります。