読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

縦の変化球が魅力 豊見城 垣花 琉陽選手 高卒右腕投手

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<守備力>絶対的エース・垣花琉陽(りゅうひ)が抜群の制球力を誇り、沖縄水産ウェルネス沖縄、興南と強豪を破ってきた。4種の変化球と最速145キロの直球を操る。打たせて取る投球が持ち味で1試合当たりの投球数は約120球と多い印象。決勝に進んだ場合、1週間500球の球数制限にかかる可能性がある。垣花の起用法が一つのポイントになりそうだ。

豊見城、しぶとさ身上 エースの球数制限気がかり<高校野球2021> - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト

 

【垣花選手の紹介】


www.youtube.com

178センチ75キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・ツーシーム・チェンジアップ

 

 セットからゆったりとした動きであまり上体を捻らずに投げるフォームから最速145キロ、常時130後半のストレートを投げ込む右腕投手。大きく弧を描いてから横に逃げるスライダーに100キロ前後のブレーキが効いたカーブ、さらに低い曲線から打者の手元で一気に落ちるツーシームで打ちとっていきます。

 大きな武器はキレのある変化量を持つスライダーとツーシーム。右に対してはスライダーで空振り・見逃し両面でストライクをとっていき、膝元に沈み込むチェンジアップで詰まらせます。また左に対してはタイミングを外されるカーブ、インコースに投げ込むツーシームで空振りを奪います。

 チームでは主に先発で起用。夏の地方大会では全試合で先発起用され、沖縄尚学戦では7回7失点で敗戦投手となったものの、それまでは防御率1.40と好投しています。9月17日にプロ志望を提出しており、変化球が魅力な右腕となります。

 

【指名への課題】

 課題はストレートの精度。あまり球威をなく上半身をあまり捻らないためリリースポイントが打者から遠いため、ストレートではあまり空振りを奪えていません。リリースポイントが遠いことの問題は変化球にも現れており、縦のカーブ・ツーシームはそこまで影響を受けていませんが、横の変化球となるスライダーはキレのわりに打者があまりつられていません。

 このためある程度の打者が相手になると打ち損じを待つしかなく、球威が無いため少しでも甘いところに行くとヒットにされています。球威で押せるタイプでないため、調子が悪いと全く試合を作れません。

【指名順位予想】

 スライダーとツーシームが魅力ですが、野手投げに近い動きが少ないフォームは変化球のキレを武器にできない課題となっており、素材としても大きく目立つものはありません。大きなフォーム変更となると変化球の精度にも影響を及ぼすことに加え、現状ストレートも武器ではないことから、指名漏れの可能性が高くなっています。