読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第3回(最終回)2021年読売ジャイアンツドラフト指名予想【育成6~10位】

 

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今回は育成6位~10位となります。

 

【育成6位指名候補①】信濃グランセソーズ 鈴木 駿輔選手 独立リーグ右腕投手


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 最速154キロ、先発として安定した成績を残す右腕投手。巨人との練習試合や交流戦でも登板しており、福島レッドホープスから信濃へ移籍し、
そちらでも先発として登板。立ち上がりの制球が悪くなる課題を持っていましたが、今期は立ち上がりも安定しています。
 しかし独立リーグは伸びしろの指標となる成長度合いと年齢が重視され、成績は参考記録独立リーグで上位指名されるには、1年で球速を大きく伸ばすか新たな武器を身に着け即戦力と評価されるしかありません。
 鈴木選手は伸びしろ面での評価は低く、来年で24歳と大卒社会人と同じ年。このため育成での獲得。育成7位で入団した戸田選手のような起用を見込んでいます。

 

【育成6位指名候補②】滋賀オセアンブラックス 吉村 大祐選手 独立リーグ右腕投手


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 166センチと小柄右腕投手。しかしその低さを活かしたアンダースローで先発として好投。地面すれすれまで落とすアンダーでもかなりの低い高さから投げ込み、独立リーグ入団後に筋トレで最速を8キロも伸ばしており、10勝3敗の成績を残しています。
 独学でアンダースローを磨いており、アンダースロー経験のある会田コーチによる指導の伸びしろを期待しての獲得となります。

 

【育成7位指名候補①】滝川第二 加藤 洸稀選手 高卒左腕投手


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 テイクバックの小さい腕の振りから最速141キロ、常時130中盤のストレートを投げる左腕投手。癖のないフォームでインをつくストレートでスライダー・カーブで打ち取っていきます。
 出身校からも注目度は低く、177センチと素材として飛び出たものはありません。ただし癖のなさとバランスの良さはあり、制球も安定していることから伸びしろを期待しての獲得となります。

 

【育成7位指名候補②】信濃グランセローズ 岩田 幸宏選手 独立リーグ左外野手


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 50m5.7秒、29盗塁を記録する俊足外野手。リーグでも3割越えの打率を残しており、走塁だけでなく打撃も評価されています。ミキハウスから信濃に入団しており、今年24歳と年齢面から上位指名の可能性は低くなっています。

 巨人の入団テストを受けている情報があり、3軍との練習試合でも3安打2盗塁を記録。増田選手の走塁面での劣化が目立ち、チャンスを作れる野手の台頭も求められる今、内野安打も量産する俊足の外野手候補としての獲得となります。

 

【育成8位指名候補①】帝京第五 田中 怜利ハモンド選手 高卒右腕投手


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 189センチ、非常に細身で手足の長い長身右腕。ナイジェリア人とのハーフで最速145キロ、素材としての伸びしろを高く評価されている選手です。高校入学後に投手を始めています。

 しかし実績もなく技術や変化球の精度も低く、去年の阿部剣選手のような素材評価の身の獲得となります。しかし巨人スカウトも伸びしろがはかりしれないと評価しています。

 

【育成8位指名候補②】帝京大 大友 宗選手 大卒右捕手


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 遠投120mの強肩捕手。二塁送球も1.8秒とかなり早く、4年春から本格的にスタメン起用されたものの、その強肩とパワーが注目されています。

 巨人・楽天のスカウトがコメントを残しており、これからの伸びしろも期待される選手。問題はミートセンスがなく打撃の確実性が非常に低いこと。このため育成でも下のほうとなっています。

【育成9位指名候補①】徳島インディゴソックス 宇佐美 真太選手 独立リーグ両打外野手


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 徳島インディゴソックスリードオフマン。主に1・2番で起用されるセンターで俊足が売り。19年は打率1割台と結果を残せなかったものの、今年は打率.307に三塁打が5本と長打も伸ばしており、24盗塁を記録。盗塁率も19年より改善しており、巨人にとってセンターを守れ走れるバッターとしての獲得となります。

 

【育成9位指名候補②】静岡大 石田 雄大選手 大卒右腕投手


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 最速148キロ、カットボールを評価される投げっぷりの良い小柄な右腕投手。四死球率の悪さは目立つものの、巨人・オリックスのスカウトがコメントを残しています。本人も育成でもいいからプロに行きたいと語っており、中継ぎ強化を目的とした獲得となります。

 

【育成10位指名候補①】  徳島インディゴソックス 村川 凪選手 独立リーグ左外野手


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 徳島IS1年目の俊足外野手。打撃成績は.250前後で本塁打無しとあまり目立ちませんが、村川選手の武器は50m5秒台の俊足。まだ技術には課題がありながらも公式リーグでは40盗塁を記録しています。

 まだ打撃・走塁技術に課題がある分伸びしろも期待できる選手。増田選手が膝の故障以降盗塁に陰りが見えており、代走の切り札兼俊足の1番としての獲得となります。

 

 

【育成10位指名候補②】新井 岡本 寛太選手選手 高卒右腕投手

 

 最速142キロ、公立校からプロ志望届を提出した小柄な右腕。まだスタミナやスライダー以外の精度アップなど課題は多いものの、指にかかったストレートや縦のスライダーのキレは魅力的であり、伸びしろを期待しての獲得となります。

 

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【なぜこのような指名となったのか】

 育成を10名程度獲得することが表明され、大きな戦略変更となった今回。育成選手の戦力外は投手が4名。さらに支配下でも外野手・投手の大量戦力外の可能性が高くなっており、それに伴い投手・外野手を中心とした指名となっています。特に外野手はパワータイプは一切あげておらず、どれもセンターを守れる俊足巧打型。1・2番を任せられる選手がいないため、そのポジションを育成で狙う戦略となっています。

 投手については故障者が相次ぎ1軍も投手不足で3軍まで見るとぎりぎりの運用となっています。そのため高卒よりも大卒・独立リーグを中心とした指名となっており、それも巨人との試合で登板した選手を中心としています。

 一方で内野手はリハビリから復帰後はスタメン起用がなく戦力外候補と思われていた黒田選手を残したことから、内野手の指名は少ないと予想。捕手も戦力外候補はいないため少なめの指名としています。