読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

リードが光る大型捕手 上武大 小山 忍選手 大卒右捕手

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九回裏無死満塁、上武大の代打、三山吾郎が中犠飛を放ちサヨナラ勝ちを決めると、選手は一斉にベンチを飛び出しがっちりと抱き合った。最終戦にふさわしい、引き締まった投手戦を繰り広げた先発右腕の加藤泰靖は「味方が点を取るまで絶対に点を与えないと、抑えるイメージはできていた」と堂々と振り返った。

 相手打者を細かく分析し、許した安打はわずか2本。最速153キロの直球が狙われていることは把握済みだったため、変化球を巧みに投げ分けた。左打者にはフォークボール、右打者にはカットボールが効果を発揮、11奪三振と付け入る隙を与えなかった。さらに捕手小山忍が強風も計算しつつ、低めのゴロを打たせるリードも光った。

上武大が3季連続優勝 全勝対決で白鴎大に1-0サヨナラ 関甲新学生野球|群馬のスポーツ|上毛新聞ニュース

 

【小山選手の紹介】


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185センチ93キロ 右投げ右打ち

ポジション:キャッチャー

 

 大学通算1本塁打、3年になり本格起用されている大型捕手。打撃は通算1本塁ながらも当たれば飛ぶパワーを持ち、チームでは5番に起用。打席も3年秋は5試合のみの出場であるため、4年生からさらなる本塁打の伸びが期待されます。

 守備面では投手を上手くリードする能力を評価されており、荒れ球の加藤泰靖選手を変化球を交え打者の狙いを外す好リードを披露。変化球だけでなく天候や風向きでリードを替える点も評価されています。

 また肩についても内野安打を量産する武蔵大・茂木陸選手の盗塁を読みウエストして余裕の捕殺を披露。低い軌道のスローイングでストライク送球となっています。守備面が安定する大型野手として注目されます。

 

【指名への課題】

  課題の一つはスローイングする際の腕の角度。通常多くの捕手は盗塁を刺す際にオーバースローで二塁に投げますが、小山選手の場合サイドスローで送球しています。サイドスローの場合握りなおす必要性とオーバースローと違い捕球から自然な流れで送球までもっていけず、一度モーションを送球用に再スタートする必要がありため、どうしても送球までに時間がかかっています。時間がかかることから送球コントロールが乱れることがあり、アウトにこそなったものの高めの送球になる場面も見受けられました。

 また打撃でも非常に肘をあげたフォームの為ボールを引き込みやすいスイングをしていますが、一方でアウトコースのストレートに振り遅れており、差し込まれ気味のスイングとなっています。

 

 

【指名順位予想】

 打撃ではパワーはあるもののまだスイングに課題はあり、守備面ではスローイングがサイドスローであるため投げるまでに時間がかかっています。

 しかしサイドスローは低い位置からスローイングする分低めの送球を意図して行えるため、送球スピードと投げるまでにかかる時間を改善できれば、サイドスロー自体を直す必要はありません。

 現状の課題は守備よりも打撃。アウトコースに差し込まれ気味であるため、巧打を意識したシャープなスイングを披露できるようになれば、リード面も含めある程度計算できるようになります。

 打撃面の改善が出来れば8~10位の下位。改善できなかった場合は育成2~3位となります。