「明治神宮大会・大学の部1回戦、仏教大5-0近大工学部」(20日、神宮球場)
仏教大・木村光投手(3年・奈良大付)が8回2安打無失点の快投で初戦突破に貢献した。「真っすぐがあまりよくなくて」と万全でない中、スライダーを軸に三回まで完全投球。浮いていた直球でもファウルを打たせ、11奪三振に斬った。
三塁すら踏ませず、与えた四球もわずか1つと安定感が光った。八回を終えて100球だったが、ここでお役御免。12月の侍ジャパン大学代表候補強化合宿に選出された右腕は「修正して自分のテンポで投げられるように」と、次戦までに持ち味である速球の復活を誓った。
【木村選手の紹介】
173センチ71キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・スプリット
セットから足を上げた後上半身を三塁側に向けたまま体をあまり捻らず、右腕をしならせるよな腕の振りから最速148キロ、常時140前後のストレートを投げる右腕投手。120キロ前半の小さく横に逃げるスライダー、120キロ前後の縦のカーブ、130前半のスプリットで打ち取っていきます。
縦の大きく落差のあるスライダー・カーブを多投されることで打者はタイミングが取りづらく、そこにアウトコースぎりぎりに制球よくストレートを投げ込むため、130後半ながらも多くの空振りを奪い、近大工学相手に8回11奪三振を記録。スカウトからも変化球のキレを評価されており、小柄ながらも変化球で勝負できる右腕として注目されます。
【指名への課題】
課題は左投手に使える変化球。右に対して使えるスライダー・カーブのような変化球が左にはなく、左打者に対してはストレートが中心となっています。スライダー・カーブは抜け球はそれなりにあるものの、落差があるため右打者であればアウトコースに受けても空ぶってくれますが、左打者であれば頭部付近となるため振ってくれません。
特に木村選手のスライダー・カーブはキレがあるため左打者の内角に投げるには変化と落差がありすぎるため、見逃してもストライクになりづらく、一方で甘く入ると長打にされてしまうため、使いにくい変化球となっています。
先発として計算するためには左右両方に対しそれぞれ使える変化球が必要となります。
【指名順位予想】
課題は対左の変化球。木村選手の場合コントロール自体はよくスライダー・カーブのキレはありますが、オーソドックスな大卒右腕では、最低でも平均球速が145キロを記録できないと支配下指名のラインにはのっていません。
さらに対左に使える変化球がないとアマチュアではストレート押しでなんとかなっても、プロでは計算できないと判断されるため、カットボールの開発・緩い縦のスライダーが今後求められることとなります。
現状では育成4~6位候補となります。高い奪三振能力があるため、球速が145超えが安定し、対左の変化球が一つできれば6~8位となります。