読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

しっかりとしたスイングの巧打者 TDK 齋田 海斗選手 社会人左外野手

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社会人野球日本選手権東北最終予選:TDK3-1七十七銀行>◇7日◇決勝◇宮城・石巻市民球場

TDK(秋田)が七十七銀行(宮城)にサヨナラ勝ち。5大会ぶり6度目の優勝で日本選手権(29~7月14日、ほっともっとフィールド神戸・京セラドーム大阪)に駒を進めた。土壇場の9回1死二塁、大卒ルーキー斎田海斗外野手(22=東日本国際大)が右越えにサヨナラ2ラン。昨秋の都市対抗第2次予選に続く2季連続の東北王者に輝いた。

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TDKが1点を争う「我慢比べ」を制し、昨秋の都市対抗に続く2季連続全国出場を決めた。延長突入目前、斎田が劇的な“ウイニングショット”で勝負を決めた。空振り直後、2球目のチェンジアップをフルスイング。打球は右翼に吸い込まれ、仲間たちが待つ本塁ベース上で喜びを爆発させた。先制打の前日6日準決勝に続く決勝打。大会MVP(最優秀選手賞)に輝いた斎田は「自分で決める気でした。勝手に体が反応しました。最初はライトオーバーかなと思いましたが正直、鳥肌が立ちました」と値千金の社会人公式戦初本塁打をかみしめた。

東日本国際大(南東北)では4年間で本塁打王1度、打点、盗塁で各3度のリーグタイトルを獲得するなど走攻守で活躍した。だがプロ一本に絞った昨秋ドラフトで指名はなかった。途方に暮れる中、今春限りで退任した東日本国際大の恩師、仁藤雅之前監督(41)の仲介でTDKに入社。春先から先発起用したTDK佐藤康典監督(51)は「我慢して使い続けてきたかいがあった。パンチ力があり当てる技術もある。ドラフト漏れしたが(プロに)行ける選手は行かせたい。2年後にチャレンジさせたい」と温かく見守っている。斎田も「このチームに入れてよかった。拾ってもらったと思っているので貢献したい。(仁藤前監督の)最後の門下生として送り出してもらったので期待に応えたい」と新旧2人の恩師に感謝している。

投げては社会人2年目の最速154キロ右腕・鈴木大貴(23=流通経大)が6回を4安打1失点。7回から救援した同153キロ右腕・小木田敦也(22=角館)につなげた。鈴木は「チームとしても個人としてもまず1勝したい」と昨秋果たせなかった全国初戦突破を狙う。

TDK、2季連続全国出場!ドラフト指名漏れの斎田が決勝弾「鳥肌立った」 - アマ野球 : 日刊スポーツ

 

【齋田選手の紹介】


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180センチ82キロ 右投げ左打ち

ポジション:ライト・レフト

   経歴:仙台育英ー東日本国際大ーTDK

 

 大学通算5本、しっかりとしたスイングで弾き返す左の巧打者。東日本国際大時代には2度の打点王ベストナインを獲得しており、本塁打王盗塁王といったタイトルを数多く受賞したリーグ屈指の打者でした。

 その後TDKに就職すると1年目から2~6番で起用。インコースを巻き込むようなスイングを披露しており、地区予選では13打数5安打1本塁打打率.385と結果を残しています。

 また守備においては主にライトで起用され、遠投95mながら素早く鋭い送球で二塁ランナーのホームベース突入を許さず失点を防ぐ送球を披露しています。

 

【指名への課題】

 社会人外野手が指名されるラインはどれだけ長打力をアピールできるか。齋田選手は俊足タイプではなくポジションもライト・レフトと長打力が求められるポジション。しかし齋田選手は社会人になってからは自慢のミート力が不調になっており、予選でこそ3割は超えたものの、シャープでなく巻き込むスイングであるためインコースには振り遅れる傾向が強く、特に左打者から投げ込まれるストレートに引っ掛ける場面が目立ちます。

 

 

【指名順位予想】

 社会人の左打者は年々指名数が落ち込んでおり、近年でも20年中日6位の三好選手や18年1位の近本選手、19年SB1位の佐藤選手、17年ロッテ4位の菅野選手、17年横浜2位の神里選手といった、身体能力型・センターを守れる、高い出塁率を誇る巧打者といった、打撃で頭一つ飛び出ているか、俊足強肩の身体能力があるセンターでないと指名されていません。

 齋田選手は身体能力面では評価は低いため打撃で指名される必要がありますが、全国大会では出塁率も低く、アベレージヒッターやチャンスメーカーとしても評価は低くなっています。そのため現状では指名漏れの可能性が高くなっています。

 指名を受けるには来年までに地方予選も含め5本塁打以上か、平均打率.280以上を記録できないと候補とはなりません。