読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

数多くの変化球を投げられる投手 聖光学院 佐山 未来選手 高卒右腕投手

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選抜高校野球 1回戦 聖光学院9-3二松学舎大付

 聖光学院(福島)の主戦佐山未来は甲子園で初完投し、チームを2回戦へと導いた。3点を失ったものの9回をわずか93球でまとめた。校歌を歌い終え、自然と笑みがこぼれた。「ストライク先行で、普段通りの投球ができた」と充実感を漂わせた。

 一回は緊張から、先頭打者に死球を与えた。それでも得意のカットボールを広角に散らし、後続を打ち取った。「回を追うごとに、マウンドに立つのが楽しくなった」と強心臓ぶりを見せた。

 中学のチームメートと夢の再会を果たした。五回、代打で出場した二松学舎大付の岩崎遥斗とは東京神宮シニアでバッテリーを組んだ。卒団式の時、甲子園で会おうと約束していた。対戦できた喜びも大きかったが、すぐ気持ちを切り替えた。外角のカットボールで空振り三振に仕留めた。

 初戦突破を果たしたが、自己採点は「60点」と辛口だ。試合の入りや、要所で甘いボールを投げてしまうなどの場面があった。2回戦で戦う近江は延長戦を制し、勢いがある。「やることは変わらない。チームのために投げるだけ」と力を込めた。

聖光学院・佐山 変化球さえる 93球完投「普段通りできた」 センバツ | 福島民報

 

【佐山選手の紹介】


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175センチ74キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カットボール・フォーク・チェンジ・ツーシーム

 

 セットからスリークォーターよりも高い角度で小さく振りかぶるフォームから最速140キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む右腕投手。110キロ台の小さく変化する縦のスライダーに100キロ台のカーブ。120キロ後半のカットボール、左打者の外に逃げるツーシームを投げ込んでいきます。

 武器は浮き上がるようなストレートに右打者から小さく逃げるカットボール。縦のスライダーと似た軌道で投げるカットボールに引っ掛けさせられ、アウトコースを意識したところにインコースへのストレートで詰まらせて打ち取っています。

 チームでは主に先発で起用。二松学舎大付戦ではストレート先行に小さく曲がるスライダーとカットボールを使い分け、9回3失点93球と100球未満で完投。打たせて取る投球を発揮しました。

【指名への課題】

 課題は左に対する変化球の精度。ツーシームは外にすっぽ抜け気味に抜けるため、外に投げる球はストレートかカーブのみとなっています。カットボールも右に対してはある程度使えていますが、左に対してはスライダーと似た軌道で変化量も小さいため、インコースに投げられてもあまり詰まらせることが出来ず、引っ張れてしまっています。

 球種こそ多いものの使う変化球はスライダー・カーブがメインでフォーク・チェンジ・カットが合わせて2割程度とそこまで多くないため、スライダー・カーブ以外の精度アップが今後の課題となります。

 

 

【指名順位予想】

 素材として優れているタイプでなく、得意球はカットボールですまだ精度には課題有り。球種こそ豊富ですが安定して使える変化球は少ないため、左で引っ張れるパワーを持った打者が相手だと押し負けてしまっています。

 はっきりとした決め球がないため、調子がいい時は様々な変化球で狙い球を絞らせない投球ができますが、調子が悪いとストレート押しになり、そのストレートも角度が無いため、調子が悪いと試合を組み立てられなくなります。

 本人は春には最速を143キロにまで伸ばすのを目標としていますが、最速アップに加え、球種で絞らせない投球の為、対左に使える変化球を最低でも2つ安定して投げられるようになることが必要となります。これらを達成した場合7~9位の下位指名候補。達席できなければ素材型でもないため、指名漏れとなります。