読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

4年になり打撃復活の右のスラッガー 中央大 森下 翔太選手 大卒右外野手

東都大学野球:中大3-2駒大>◇第4週第1日◇26日◇神宮

中大がタイブレークの接戦をサヨナラで制し、駒大に先勝した。

2-2で迎えた10回、4番の森下翔太外野手(4年=東海大相模)が、125キロスライダーを中前へはじき返した。一塁を回ったところで力強いガッツポーズ。ナインと何度も抱き合った。森下は「うれしいです。今日は恵吾(北村)が『絶対勝つ』とメンバーにも、メンバー外にも言ってました。応援もいつもより来てくれて、チーム一丸となれたなと感じました」と笑顔で話した。

3番の北村恵吾主将(4年=近江)とともに、中心としてチームをけん引してきた。10回の攻撃前、清水達也監督(57)は2人を呼び寄せた。「ずっと2人で引っ張ってるチーム。どっちが4番でも主将でもない関係性があります。『2人で1点取るつもりで行ってこい』と伝えました」。北村が申告敬遠で出塁、森下が殊勲打を放ち、言葉の通りの結果を残した。

今季9試合目にして4度目のタイブレークだが、3勝1敗と競り合っての強さを見せている。森下は「相手のモチベーション的にも、結構プレッシャーがかかると思います。初戦を取れたのはすごく大きいです」と力を込めた。

【東都大学】中大がタイブレークの接戦をサヨナラで制す「うれしい」4番森下翔太が決勝中前打(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース

 

【森下選手の紹介】


www.youtube.com

182センチ88キロ 右投げ右打ち

ポジション:センター・ライト

 

 大学通算7本塁打、1年生からスタメンで起用される右の大型スラッガー。スイングスピードが速く、力強いスイングで長打を狙い滞空時間が長い本塁打やライナー性のヒットを打つのが特徴。特にアウトコースを拾いあげるのが上手く、フルスイングでバットに乗せて長打に持ち込んでいます。

 チームでは主に3・4番で起用。ライトスタメン、3年生になるとセンターとして起用され、4年生では再びライトスタメンで起用されています。

 1年生からライトで起用され、1年春のリーグでは49打数15安打2本塁打で打率.306と強烈なレビューを果たしました。しかしそれ以降は打撃が落ち込み、本塁打こそ出るものの2年秋・3年春のリーグでは2季連続の打率1割台とスランプに陥りました。

 しかし4年の春になるとスイングにも力強さが戻り、38打数12安打2本塁打で打率.316を記録。フルスイングだけでなくアウトコースを上手くセンター方向に運ぶシャープなスイングも出来るようになったことで打撃の幅が広がり、高打率を残しています。

 プロ志望を表明しており、貴重な右のスラッガーとして注目されます。

 

【指名への課題】

 森下選手の武器は長打力のある打撃ですが、その打撃はまだ粗が目立ち、特にフルスイングは体全体が動いて体勢が崩れる場面も珍しくなく、打ち損じが目立ちます。アウトコースはバットに乗せやすいため打てていますが、内側に入ってくる球は打ち損じが多く、すっぽ抜けた変化球でも打ち損じファールになっています。腕を伸ばしたフルスイングであるため、インコースにはしっかりバットにのせられていません。

 このためフルスイングタイプでありながらレフトよりライト・センター方向への安打のほうが多く、得意なゾーンと苦手なゾーンがはっきりしているため、インコースをへの対応が今後の課題となります。

 

 

【指名順位予想】

 今年は野手メイン年であるものの、左野手が多く、特に外野手は蛭間、澤、三井、中村選手等、長打が打てる外野手は左が多く、その中で右打ちの森下選手の需要は高くなっています。
 加えてライトメインですがセンターもできるため、センターができる可能性を残していればそれも順位に影響します。
 ですが不安点として不調の期間のほうが長く、駒澤・若林選手や上武・ブライト選手のように身体能力型でもないため、4年だけで8本打った駒澤・鵜飼選手のように、4年で一気に評価を上げる必要があります。
 レフト専でDHも多かった鵜飼選手に比べれば求められる水準は落ちますが、守備が無難に守れるレベルのため、1位評価を勝ち取るには4年で5本以上、打率は250以上が必要となります。現段階での評価は2位となります。