◇3日 東都大学野球第1週2回戦 青学大8―1日大(大分県・別大興産スタジアム)
青学大の主将の山田拓也内野手(4年・東海大相模)が初回先頭打者本塁打、5回に2ラン、左犠飛もあり4打点で打線をけん引した。「きのう結果を出せていなかったので1打席目から自分のスイングをしようと思った」。先頭弾は、内角直球を右翼へ迷わず引っ張り、5回1死一塁では内寄りのスライダーをうまく右方向に運んだ。昨年の2本塁打に開幕カードで追いついた。昨秋は開幕連敗から2位。「目標の日本一へいいスタートが切れた。東京でもしっかり戦いたい」と誓った。
【山田選手の紹介】
169センチ73キロ 右投げ左打ち
ポジション:セカンド
大学通算6本塁打、打撃・守備評価の高い小柄な内野手。広角に打ち分けるバットコントロールで左右を問わず安打にしています。1年秋からセカンドスタメンで起用されると、武器であるバットコントロールで2年秋、3年秋に.350を超える打率を記録。
また小柄ながらもパワーがあり、しっかりと振りぬくスイングで6本塁打を記録しており、3年秋は37打数13安打2本塁打で打率.358でベストナインを獲得しました。
守備ついても俊足を活かした広い守備範囲を誇るだけでなく、深い当たりへの背面キャッチや披露する守備能力の高さを発揮。難しい体勢からでもきっちり送球できる送球精度もあり、小柄ながら攻守ともに安定した二塁手として注目される選手の一人となっています。
【指名への課題】
課題の一つは打撃の調子を落としていること。特に引っ張りに対しては力みが強く、タイミングが合わず空振りになる場面や、落ちる球についていけず三振になる場面が目立ちました。
しかし今の山田選手はライト方向よりもレフト方向への安打が減っており、レフト方向へ打てなくなったことで無理に引っ張ろうとしてしまい、引っ掛けてライト方向へのゴロで打ちとられしまっています。
【指名順位予想】
ドラフト市場においてコンバートの幅が少ない二塁専の巧打型の評価は低く、加えて4年春はゾーンによって得意・苦手がはっきりしており、巧打型として打てないゾーンがあるのは大きな課題となります。安定して3割を打てていたわけではなく、2割前半で終わったシーズンもあり、4年春も49打数11安打で.224と不調の波に終わったシーズンでした。
長打があればある程度コンバートの幅も出てきますが、山田選手はパンチがあるとはいえ中距離型。それも波があるタイプで、途中守備からショートで起用される場面こそあるものの、二塁専で打撃が安定していないと即戦力とは評価されません。
国士舘大国士舘大・池田 来翔選手は大型で貴重な長打を打てる右打ち内野手でサードでも計算できたため評価が高く、左打ちで巧打型、小型となると評価は異なります。そのため現状の評価では指名漏れの可能性が高くなっています。