読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第1回2022年読売ジャイアンツドラフト指名予想【育成1位~4位】

 今回は育成1~4位となります。ここで再度ルールについて触れておきます。

①指名順位は各順位2名を予想。

②現時点で進学・就職を表明している選手は対象外

⓷1位のみ外れ1位まで予想

支配下は6名、育成は8位まで予想

 

【育成1位指名候補①】東海大 小松 勇輝選手 大卒左内野手


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  東海大で1年からショートを任される小柄な内野手。3年に右膝前十字靱帯断裂の大怪我をおい、3年秋のリーグはリハビリで出場無しとなりましたが、4年春のリーグでは42打数15安打1本塁打で打率.357を記録。見事に復活を果たしました。

 一方で守備については初動・守備範囲に難があり、ショートとしては横の動きに課題があります。このためプロ入り後もショートで起用できるかは不透明。しかし育成内野手の黒田・平間選手はともに自由契約となる立場であり、黒田選手は骨折以降成績は上がっておらず、平間選手は育成再契約後も成績は上がっていません。

 このためこの2名が戦力外となった場合ファームの内野手が足りなくなることから内野手の指名があると踏まえの候補。吉川選手・岡本選手が抜けると打撃力が大きく落ちることも露呈したことから、2番手候補としても見込んでいます。

 

【育成1位指名候補②】八戸工大一 葛西 凛選手 高卒右捕手


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 二塁送球1.9秒、チームではクリーンナップで起用される打撃型捕手。2年秋の地方リーグでは.514の打率に加え2本塁打を記録。巨人はスカウト4人体制で視察に訪れており、その打撃力を高く評価しています。

 20年ドラフトで萩原・喜多・前田・坂本選手。21年ドラフトで亀田・大津選手とここ2年で育成含め6名の捕手を獲得していますが、小林選手の年齢も考え、次代の捕手育成は課題の一つ。

 大卒では年齢層が被り起用に問題が出てきますが、高卒であれば体づくりをメインに出場機会は重複しないため、時間がかかる捕手を高卒で獲得し、将来的な捕手層の充実化を図るための獲得となります。なかなか3軍から上がれない前田選手や、様々なポジションに回され打撃ではいまいち結果を残せていない萩原選手は来年が正念場のため、彼らが戦力外となった場合でも3軍運営に支障がないための獲得でもあります。

 

【育成2位指名候補①】亜細亜大 松本 晴選手 大卒左腕投手


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 最速145キロ、チームでは中継ぎで起用される左腕投手。高校時代から注目され亜細亜大では1年から先発で起用されるも、その後不調となり3年秋には肘を故障しトミージョン手術を受けたため、3年はリハビリに終わり4年春のリーグで実践復帰となっています。

 リハビリ明けであるため起用は感覚を空けたショートイニング起用に終わりましたが、4試合で防御率0.00を記録。怪我明けでトミージョン経験者ということもありプロ入り後中継ぎでの起用は難しく、若手が定着しない左腕ローテ候補として、将来的な先発要員としての獲得となります。

 

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【育成2位指名候補①】大阪観光大 久保 修選手 大卒右外野手

 180センチ80キロ、遠投120mの強肩に50m5.9秒の俊足を誇る右打ちの身体能力型外野手。

 10球団が視察に訪れており、チームの特別アドバイザーとして呼ばれている伊勢孝夫氏からも素材と打撃を高評価されています。

 ただ本人は打撃を課題に挙げており、大阪観光大が所属する近畿大学野球連盟は奈良学園大や神戸大等が所属するものの、リーグとしての評価はスカウトの中ではあまり高くなく、素材評価での指名となります。

 巨人は有名どころの強豪リーグだけでなく、20年育成2位指名の情報科学大・喜多選手のようにあまり知名度が高くないリーグの選手でも指名した実績があるため、21年育成1位指名の鈴木選手を獲ったものの右打ち外野手不足は依然続いているため、センターを守れる右打ち外野手獲得のための指名となります。

 

 

 

【育成3位指名候補①】関東第一 井坪 陽生選手 高卒右外野手


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 高校通算27本塁打、パンチ力のある右打ちのスラッガー。スカウトからは打球の伸びとパワーを評価されています。一方で守備や走塁の評価はそこまで高くなく、打撃ののみを評価しての獲得となるため、育成指名となっています。

 木佐貫スカウトが今後も注目していきたい選手に挙げており、巨人では不足している右打ち外野手を確保するための指名となります。

【育成3位指名候補②】信濃グランセゾーズ 山本 晃大選手 独立リーグ左腕投手


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 最速151キロ、独立リーグ1年目の左腕投手。広島・黒原選手の同期でプロ志望を出すも、実績不足も目立ち指名漏れ。その後信濃GSに入団し、主に先発で起用されています。

 5試合に登板し3勝1敗防御率1.88.ストレートとスライダーをコントロール良くコースに投げ込んでいき押し込む投球で打ち取っていきます。3軍との試合でも先発し8回1失点と好投。不足する左腕候補を獲得するための指名となります。

 

【育成4位指名候補①】徳島インディゴソックス 吉村 優選手 独立リーグ右腕投手


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 高校では野球、大学ではアメフトに転身するも、大学卒業後大学院に通いながら独立リーグで野球を再び再開した異色の経歴を持つ右腕投手。高校時代は最速134キロでしたが、大学卒業後に所属した野球クラブで最速を150キロに更新しており、現在は先発で起用されています。

 起用当初はばらつきが目立ちましたが、現在はストレートを低めに集められるようになっており、非常に球威のあるストレートで押していく投球が武器となっています。ただ変化球の精度や腕の振りの緩みなど課題も多く、伸びしろ期待の素材型としての獲得となります。

 

 

【育成4位指名候補②】神戸国際大付 山里 宝選手 高卒両打ち内野手


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 小柄ながらも打撃センスを評価される両打ち内野手。元々は右打ちでしたが、監督の勧めで左打ちも始め、現在は両打ちとなっています。

 元々セカンドで起用されていましたが、その後ショートで起用されるようになったこともありまだショート守備はぎこちなさも多少見受けられますが、小柄ながらも率を残せるショートとしての獲得となります。現在巨人の2・3軍ショートは湯浅・増田選手が代走で1軍帯同し、中山選手がスタメンで起用されていることもありショート不足。

 北村選手や高校時代はショートスタメンであったものの、捕手として獲得した大津選手をショートスタメンにするほどぎりぎり。そのためファーム運用をするためにもショートの選手を獲得となります。

 

 次は最後の育成5~8位となります。