読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第1回2022年読売ジャイアンツドラフト指名予想【育成5位~8位】

 今回は最後の育成5~8位となります。

 

 

 

【育成5位指名候補①】尼崎北 藤本 拓己選手 高卒左腕投手


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 非常に手足の長い長身左腕。まだ注目度は低いものの、岸スカウトが手足の長さとストレートの角度を評価しています。神戸弘陵相手に13奪三振を集めたことで名前が挙がっており、高い奪三振能力も期待されています。

 洗髪・中継ぎ問わず左腕投手が不足しているため、左腕の投手層を厚くするための獲得となります。高卒左腕であることを抜きにしても体が細く、時間がかかる選手であるため育成でも下位となっています。

 

 

【育成5位指名候補②】立教大 道原 慧選手 大卒左外野手


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 立教大では1番で起用される俊足巧打の左外野手。50m5.9秒の俊足をほこり4年春のリーグでは5盗塁を記録しています。

 また守備ではスローイングのコントロールも高く評価されており、今の巨人では少ない守備能力が高い外野手としての獲得となります。ただし3年春は打率3割を達成したものの、それ以降は2割と巧打型としてはあまり率を残せておらず、実績も少ないため育成指名となっています。

 

【育成6位指名候補①】社高校 芝本 琳平選手 高卒右腕投手


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 最速146キロ、高校から投手を始めた右腕投手。腕をしならせるスリークォーターの角度から投げ込むフォームから巨人の戸郷選手に近いと岸スカウトも評価しており、球の強さが魅力の右腕となっています。

 高卒であることを考慮しても素材型である一面が強く、まだ注目度も低いため、育成でも下の順位となっています。

 

【育成6位指名候補②】京都産業大 山口 直哉選手 大卒右腕投手


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 最速149キロ、京都産業大ではリリーフとして起用されている小柄な右腕投手。非常に腕のしなりを効かせたダイナミックなフォームながら、そこから一気にブレーキのきいたカーブが武器となります。

 また打球反応やフィールディングもよく、巨人が注目している大阪経済大・才木選手や大阪商業大・高選手が所属するリーグの選手であるため、巨人も視察している可能性が高くなっています。腕の角度は違いますが、フォームが大勢選手に似ている点も巨人の獲得候補としている理由の一つ。

 ただクイックになるとリリースにばらつきが出てコントロールが悪くなる点が課題。変化球のキレの点からも空振り三振が少なく、即戦力とはいえません。将来的な中継ぎ候補としての獲得となります。

 

 

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【育成7位指名候補①】徳島インディゴソックス 池戸 昇太選手 独立リーグ左腕投手


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 最速145キロ、名城大から徳島ISに入団した1年目の左腕投手。オーバースローの腕の振りから威力のあるストレートとブレーキの効いたスライダーを武器としています。

 チームでは主に先発で起用。4月こそ好調だったものの、5・6月は成績が悪化し防御率4.39。7試合で26イニングとあまり投げられておらず、3回以降はチェンジの落ちが甘くなったところを連打されて失点しています。

 大卒1年目ということを考慮すると実績面では物足りなさが残る選手ですが、序盤のストレートとスライダーのキレはよく、大江選手が2軍でも不調で中川選手もまだ復帰登板まで達しておらず、不足する左腕中継ぎ候補を補強するための獲得となります。

 

 

【育成7位指名候補②】豊川 白須 輝一選手 高卒右腕投手

 最速137キロ、球速以上の伸びと肘の柔らかさを木佐貫スカウトから評価されている右腕投手。平均球速は130前半で高卒右腕としては物足りなさを感じるスペックで、木佐貫スカウトも球の強さがより増せばもっとよくなると課題を口にしています。

 このため現状では伸びしろを期待しての獲得。高卒であることを加味しても時間がかかる素材型であるため、下位での獲得となっています。

【育成8位指名候補①】新潟アルビレックス 下川 隼佑選手 独立リーグ右腕投手


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 独立リーグ1年目、サイドスローよりも低い高さから投げ込む変則右腕投手。浮き上がってくるストレートを武器に巨人3軍戦では6回2失点(自責1)と好投。リーグ成績はあまりよくありませんが、独立リーグでは成績は参考程度のものであるため、伸びしろを期待しての獲得。右腕中継ぎはパワー系が増えた一方、サイドや変則型の中継ぎが田原選手以降おらず、将来的な中継ぎ候補として、ただしまだ決め球に欠けるため、育成8位での指名となっています。

 

【育成8位指名候補⓷】上武大 門叶 直己選手 大卒右外野手


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 上武大では2番で起用される小柄な外野手。1日1000スイングで手に入れた脱力打法で4年春は33打数20安打4本塁打で打率5割越えという驚異的な数字を残しています。

 ですが右肩痛で外野転向したこともありあまり肩が強くないこと。守備走塁もあまりうまくなく足も遅いという打撃特化型の選手であるため、育成指名となっています。

 巨人では指名打者で起用しながら、1軍では亀井選手引退以降小粒感が目立つ右の代打枠、交流試合ではDHで起用を見込む選手となります。

 

【なぜこのような指名となったのか】

巨人・大塚淳弘球団副代表(62)は3日、11日に行われるドラフト会議に向け、方針を明かした。

「去年は発掘と育成の元年という話をした中で、3年間は思い切って取らなくちゃいけないなと。だから指名は別として、育成は3、4年後でね、まあ去年もいいましたけど、金の卵を発掘しないといけない。だからあと2回、今年と来年は少し思い切ってやっていきたいなと思いますね。人数は何人といえないですけど、ある程度多めにいこうかなと。いけるだけいきたい」と語った。

巨人・大塚球団副代表が10・11ドラフト会議の方針明かす「金の卵を発掘しないと。思い切ってやっていきたい」 - イザ!

 今年は巨人が育成と発掘と位置付け、20年からの3年間は育成選手を数多く獲得する方針を表明しています。今年はその3年目であるため、今年までは育成選手を多めに獲得すると見込み、しかし20年は育成は12名、21年は10名と減ってきているため、今年は育成8位までを指名としました。

 指名の中心となったのは投手・外野手。今年の戦力外は投手が中心となる可能性が高く、3軍は高卒が多いためあまりイニングを投げられないことから必要な投手数も多くなっています。

 今回の指名候補の中には亜細亜大・松本選手のように、大学後実績が少ない伸びしろ期待の選手を入れています。これは21年育成8位入団の四国学院大・富田選手が大学で13試合ながら伸びしろを期待し指名されたのを機に、実績不足でも指名候補となりえる方針となったことから指名対象としています。

 

 外野手については右打ち外野手は需要の高まりから育成指名は厳しく、今の巨人で不足している1・2番を任せられる左打ちの巧打型と、時間がかかる高卒がメイン。内野手は坂本選手の故障による離脱が増え、吉川選手も不調・故障で抜けた場合内野の打力が大きく落ち込むため、打撃が売りの内野手を候補としています。