読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

嘉弥真選手を目指す変則左腕 早稲田大 原 功征選手 大卒左腕投手

 

【原選手の紹介】


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169センチ71キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ

 

 セットから重心を低く落とし、低いまま左腕をサイドスローの角度から投げ込むフォームから常時130前後のストレート投げ込む左腕投手。120キロ前後のスライダーに100キロ前後のカーブを投げ込んでいきます。

 武器はタイミングが取りづらく腕の出どころが見にくいフォーム。ソフトバンク・嘉弥真選手を憧れに挙げており、嘉弥真選手を彷彿とさせるリリースする瞬間まで左腕が見えず、球の見え辛さに加え、足を上げてから重心を落とすなど何度もタメを作るため打者がタイミングが合わず、芯でとらえたバッティングが出来ていません。

 チームでは主に中継ぎで起用。公式戦では3年春から本格的に起用され、4年春のリーグでは8試合を投げ防御率3.24の活躍をあげています。

 90キロのカーブも投げることが出来、打者を翻弄する緩急が使える左腕としてさらなる活躍が期待されます。

 

 

【指名への課題】

 課題の一つは球速の遅さ。原選手の変化球は突然大きく曲がるタイプでなく、リリースした瞬間から変化するタイプのため、変則タイプのわりにあまり変化球で空振りを奪えていません。

 特にクイックになると腕の振りが弱くなるため球威が落ちるため武器である緩急があまり使えなくなり、ストレートの割合が増えるだけでなく、変化球の変化量が落ちしっかりと捉えられています。フォームとしても右打者に踏み込むようなフォームでないため、右打者のインコースを突くのが難しく、アウトコース中心の攻めとなっています。

 

 左のサイドスローの宿命である対左のインコースを攻められる変化球が無いため、左打者は怖がらずに踏み込んできます。ある程度伸びしろも求められる大卒でワンポイントでしか見込めないとなると、指名のハードルは高くなります。

 

【指名順位予想】

 大卒で起用の幅が限られるとなれば指名のハードルは高くなり、加えて実績も大きく目立つほどではありません。右打者に踏み込むフォームでないため左打者のiインコースを突くことはできますが、一方で右打者のインコースに苦労しています。

 起用が限られるタイプの選手は要求される役割を果たすことが出来るかどうかが指名のポイントとなるため、左のワンポイントとして計算できるかどうかがカギとなります。社会人に進みどれだけ対左を抑え込めるかが注目ポイントとなります。

 現状では指名漏れの可能性が高くなっています。