読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

狙い球を絞らせない投球が持ち味 セガサミー 舘 和弥選手 社会人右腕投手

昨年の都市対抗野球大会4強のセガサミーに、最速146キロ右腕の舘(たて)和弥投手(22)=城西国際大=と斎藤裕昭マネジャー(23)=国学院大=の2人が加わった。西田真二監督(60)の2年目となる今年のスローガンは「頂戦~今を超えろ!」。昨年、届かなかった社会人の頂上を目指し、19日からはオープン戦も始まる。
 舘は、大学3年秋に神宮大会でも登板。2年後のプロ入りも視野に入れる。今年入社の選手は1人だけ。「同期はいませんが、チームの目が自分に向かっているのはありがたい」。昨冬からチームに合流。紅白戦で福井工大福井高から入社4年目の北川に甘い変化球を本塁打され、社会人の厳しさも実感した。
 「スピードへのこだわりはない。コントロール勝負はぶれないでいきたい」
 斎藤マネジャーは、今年いっぱいでチームを離れる川上哲矢マネジャーの後継。「社会人野球のマネジャーは全国で90人ぐらいしかいない、やりがいのある仕事」と話した。

セガサミー唯一の新人、146キロ右腕・舘が2年後のプロ入り視野「同期はいませんが…」:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

【舘選手の紹介】


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186センチ92キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・ツーシーム・チェンジ

 経歴: 平塚学園ー城西国際大セガサミー

解禁年:2022年

 

 セットからタメを作り、オーバースローの角度から投げ下ろすフォームから最速146キロ、常時130後半のストレートを投げ込む右腕投手。110キロ台のカーブ、130キロ台の小さく落ちるカットボール、120キロ台の膝元に落ちるチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器はストレートに比べあまり球速差がなく見分けがつきにくい変化球。ストレートは130後半、メインで投げるカット・チェンジで芯を外し、強振を狙った打者を大きく落ちるカーブで誘い空振りを奪います。

 チームでは先発・ロングリリーフで起用。21年唯一のチームへの入団組として起用され、都市対抗ではENEOS戦で先発。満塁ホームランを打たれ4回途中5失点と不本意な結果に終わりましたが、中継ぎとして登板した2試合は3回途中無失点と好投。

 まとまりのある右腕としてさらなる成長が期待されます。

 

【指名への課題】

 本人が球速よりもコントロールと語っている通り、ストレートは130後半でフォームも力みを感じさせない制球重視のフォーム。制球重視で安定した投球をするにはストレートだけでなく変化球の精度も重要となります。

 舘選手の変化球の中で安定しているのはカーブとカットボールですが、チェンジアップの精度がいまいちで抜け球も多く、カーブはストライクゾーンに収まらないため、変化量が小さい変化球をストライクゾーンに投げざるをえないため、少しでも甘く入ると痛打されています。

 3回以降スタミナが落ちてくると球速とコントロールが落ちるため、130前半の打ち頃の球が高めに集まる状態となり、そこから連打され一気に崩れています。まとまっているが全体的に物足りなさに欠ける内容となっています。

 

 

【指名順位予想】

 現状の能力はまとまっていますが、大きな武器と言える持ち球がなく、追い込んでからが力んで指に引っかかった球やコースを狙いボール球となり無駄球が増えてしまう展開が多くなっています。

 球速があるタイプでないうえ制球が乱れる場面もあるため、一度乱れると抑える手段がなくなり打ち損じを待つしかなくなります。即戦力とは評価できず、現状では指名漏れの可能性がたかくなっています。指名ラインに乗ってくるには決まった時のキレがいいチェンジアップの精度アップ。タイミングを外すスライダー・カーブ系の割合を増やせるようコントロールアップも必要になります。

 さらに球速も平均140前半を投げられるようになれば5~7位が指名候補となります。制球型のため調子が悪いと試合を作れなくなることから、即戦力となっても安定性に欠けることから順位は低となります。