読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

巨人の2022年戦力外予想【育成選手編】

 ドラフトを考えるうえで避けては通れないのが戦力外通告。巨人は育成では9名程度指名する方針を示しており、その分戦力外通告が発生してきます。さらに巨人は去年19年育成2位で入団した加藤壮太選手を戦力外としており、育成選手は3年は見るという暗黙のルールが崩れた年ともなっています。

 そのため育成選手は3年は首にならないが通用しないのが今の巨人。そんな戦力外予想に行きたいと思います。

 

【投手編】

【①:與那原 大剛選手】


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2軍成績:24試合0勝2敗0S 防御率2.20

 

 15年3位で入団、189センチの長身からトルネード投法が特徴の大型右腕。18年にトミージョン手術を受け育成再契約。その後も2軍・3軍を往復する日々が続いています。

 一時はトルネードをやめたりしましたが今現在は当初よりも軽めの捻りとなっています。ただもともとの制球難に変化球の精度の甘さは改善しておらず、元々のトルネードフォームがあまり意味をなしておらず球の出どころが見やすい課題つきのフォームで舌。

 京本・菊地・木下・花田選手と期待の育成右腕が台頭してくるなかで、7年目となる與那原選手は戦力外候補となります。

 

【②:田中 豊樹選手】


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2軍成績:1試合0勝0敗0S 防御率18.00

 

 19年に日ハムを戦力外となり巨人に入団。2軍で守護神として起用され支配下昇格されると、主にロングリリーフ要員として起用されていました。

 しかし2軍で先発起用されたことを転機に力を抜いて投げる投球術を身に着け、一時は勝ちパターンとして起用され、21年は39試合で防御率2.84と好成績を残しました。

 21年に右ひじ手術を受け育成再契約。その後3軍で復帰を測るも、140中盤を連発していたストレートは140キロ前後しか出せず、2軍でわずか1試合に留まりました。速球型右腕も平内・菊地選手と出てきているため、球速が戻らない田中選手は戦力外候補となっています。

 

【⓷:鈴木 優選手】


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2軍成績:5試合0勝0敗0S 防御率4.50

 

 21年にオリックスを戦力外になった後巨人に育成入団。制球難を抱えるものの速球とフォークを武器に中継ぎとして期待されました。

 しかし巨人に入っても制球難は改善されず、2軍では6イニングで5四球となっています。元々が戦力外による入団のため改善の兆しがないと判断されればすぐに首を切られる立場。制球難は改善していないため、戦力外候補となっています。

 

 

【④:沼田 翔平選手】


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2軍成績:26試合2勝4敗3S防御率3.81

 

 18年育成3位で入団した高卒右腕。春季キャンプで好投し支配下を勝ちとるも、そこをピークに打ち込まれ、支配下された20年の1軍登板はわずか5試合に留まりました。

 その後も伸び悩み21年オフに育成再契約。一時はサイドスローに転向し新たな投球スタイルを模索するも、現在は当初のフォームに戻しています。

 

【⑤:堀岡 隼人】


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2軍成績:30試合3勝3敗1S防御率2.83

 

 プロ6年目となる育成右腕。16年に育成7位で入団するとトミージョン手術も経験。一時は支配下契約を勝ち取るも、制球難を改善できず再び育成再契約となっています。

 防御率こそいいものの制球難は改善できず、去年はシーズンオフに評価を上げて首の皮一枚つながった状況であり、成長の余地が見られない今、去年守護神もつとめた古川選手が戦力外となっていることも踏まえると、堀岡選手も戦力外候補となっています。

 

 

2軍成績:

【野手編】

【①:黒田 響生選手】


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2軍成績:2試合3打数1安打0HR 打率.333

 

 18年育成4位で入団した大型内野手。阿部監督から坂本選手の後釜になれる素材として評価されていましたが、守備中に顔面に球を受けてしまい眼底骨折をしてから成績が低迷。一時は代走のみの出場にとどまり、今年は3軍をメインにセカンドとして起用されることが多くなっています。

 3軍では45試合で117打数19安打で打率.162と2割を切っており、今年巨人は育成で9名程度獲得する見込みのため、野手からも戦力外を出す可能性は高く、育成4年目と野手温赤では育成期間が長い黒田選手は戦力外の可能性が高くなっています。

 

 

【②:伊藤 海斗選手】


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2軍成績:13試合28打数7安打0HR 打率.250

 

 19年6位で入団した大型外野手。アナコンダと称される巻き込むスイングで長打を生み出すのが魅力でしたが、主に3軍出場にとどまり、21年オフに育成再契約となっています。

 あまり守備が上手いほうではなく、自慢の長打力も2軍では二塁打1本のみ。21年育成で笹原・鈴木大和選手を獲得しており、今年は野手中心としたドラフトとなるため、その分ポジションを空ける必要があります。秋広選手の外野コンバートもあり伊藤選手の需要は低く、戦力外候補となっています。

 

【⓷:E・ウレーニャ選手】


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2軍成績:80試合248打数67安打11HR 打率.270

 

 素材型として将来的な戦力として期待され獲得された育成外国人。一時は支配下を勝ち取るも、1軍の通算成績は15試合でわずか3安打に留まり、再び育成再契約となっています。

 成績だけ見れば期待できますが守備難もあり求められる打撃のハードルは高く、外国人枠の選手となるためさらにハードルは高くなります。若手台頭の為に2軍の人員整理も行われるため、2軍生活が長く改善が見込めないウレーニャ選手は戦力外候補となっています。