読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

高さのあるフォームから緩急と落ちる球で打ち取る 愛媛マンダリンパイレーツ 玉置 隼翔選手 独立リーグ右腕投手

◆練習試合 和歌山東2―4奈良大付(5日・和歌山東グラウンド)

 プロも注目する188センチ右腕の和歌山東・玉置隼翔投手(3年)が奈良大付との練習試合に登板し、9回6安打10奪三振の4失点で完投した。3本塁打を浴び、「変化球を打たれた。甘く入るところが弱点」と反省した。

 昨秋、新チームになってから本格的に投球練習を始め、「フォークで三振が理想の形」という。DeNAの吉田スカウト部長は「肘の使い方がいい。変化球がいい」と評価。玉置も「背中、肩甲骨、肘が柔らかい」と変化球のキレを自負する。投手歴1年弱で最速140キロに達したエースは、「育成でも入りたい」とプロを目指してアピールを続ける

プロ注目188センチ右腕和歌山東・玉置隼翔9回10奪三振 DeNAスカウト陣視察 : スポーツ報知

 

【玉置選手の紹介】


www.youtube.com

190センチ83キロ  右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・ツーシーム・フォーク

 経歴:和歌山東ー愛媛MP

解禁年:2021年

 

 セットから大きく腕を伸ばし、勢いをつけて高い角度から投げ下ろすフォームから最速148キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦のスライダー、100キロ台のカーブ、130前半のまっすぐ落ちるフォークを投げ込んでいきます。

 武器は高いリリースポイントから角度を持って投げ込まれるストレート。さらにカウントを整える縦のスライダーに、腕の振りの強さでより緩急を感じさせるカーブで課タイミングを外し、鋭く落ちるフォークで空振りを奪います。

 チームでは主に先発で起用。和歌山東時代より注目選手でしたが、3年夏に肘を故障し登板できずプロ志望届を出すも指名漏れ。愛媛MPに入団するも1年目は8試合36イニング防御率8.00と不本意な成績に終わりました。2年目はコーチに就任した平井コーチの指導のもと、技術だけでなくメンタル面を成長させ、体づくりにも励み最速を148キロまで伸ばし、愛媛MPでは21試合に起用され6勝3敗防御率1.728とチームのエースに成長しました。

 伸びしろが期待される素材型投手として注目されます。

 

【指名への課題】

 課題はイニング後半でのクイック時の制球の乱れ。特に低めへのストレート、フォークが低めにすっぽ抜けるようになり低めへの球が安定して使えなくなります。後半になると下半身のスタミナがもたず低めに振りぬく際に体がこらえきれず、リリース後に体が流れてしまっています。

 このためリリースが安定せずストライクゾーンに投げ込めるスライダー・カーブ系は投げ込めていますが、リリースポイントを低めにより腕の振りを強くしなければならない低めへのストレート・フォークは制御できず捕手が捕逸する場面も目立ちました。そこからスライダーに狙い球を絞られ痛打し失点する展開もあり、5回以降にランナーを出した際に使えるコースが限られるのが課題となります。

 

 

【指名順位予想】

 来年で21歳と高卒社会人と同じのため素材型としても評価できる年齢となっています。さらに1年で最速を8キロ伸ばしており伸びしろ面でも期待ができ、変化球のコントロールも安定していることから大崩れしないのも先発として計算できます。

 まだ球速にもうひと伸び欲しいため即戦力とはなりませんが、今年は高卒不作年であるため、将来性のある投手が欲しいチームにとって補強ポイントとなり、指名順位は5~7位となります。