読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

カーブとスライダーで三振の山を築く 作新学院 磯 圭太選手 高卒右腕投手

センバツ高校野球作新学院8-6大分商>◇19日◇1回戦

作新学院の磯圭太内野手(3年)は兄2人の甲子園への思いを背負い、投打で躍動。

チーム春夏通算40勝。小針崇宏監督(39)に監督通算20勝目をプレゼントした。

5-2で迎えた7回1死二、三塁。4番手として、遊撃からマウンドに立った。「テンポを意識していつも通り投げれば大丈夫」。だが制球を乱し2連打を浴び2失点。なお暴投と四球で1死満塁。「流れは絶対に渡さない」。次打者を一邪飛。最後は力のある高めの真っすぐで空振り三振に仕留めピンチを切り抜けた。

磯の渾身(こんしん)の三振が、流れを引き寄せた。7回裏には1死二塁から自らのバットで右前打を放ちチャンスを広げると、次打者も続き、4本の安打と右犠飛でこの回、貴重な3点を入れた。

兄2人の思いを背にマウンドに立った。父・貞之さん(51)は現在休部中の日産自動車で投手としてプレー。兄2人は作新学院ОB。長男・一輝さん(22)は夏の甲子園に出場するも初戦敗退。次男・丈嗣さん(20)はコロナ禍で春、夏の甲子園が中止に。小さいころから、父と兄2人の背中を見ながら育った。

「甲子園で勝てなかったアニキと行けなかったアニキ。『頼んだぞ』と言われ、練習にも真剣に取り組むようになりました。アニキたちの倍練習して、アニキたちの分まで活躍するのが目標です」。この冬は食事とトレーニングで体重を20キロ増やしパワーアップし長打力がついた。

憧れの存在は父だ。「小さいころ、祖父の家に行くと、父の現役時代の写真やビデオがたくさんあった。かっこよくて、お父さんのようになりたかった」。幼稚園の卒園式ではクラスメートの前で「僕の夢は父のような選手になることです」と、宣言した。貞之さんは「本人にはかわいそうだけど、プレッシャーをかけていますね。でも優しくておとなしかった圭太が大きくなりました」と息子の成長に優しくほほ笑んだ。

どんなピンチにも、気持ちは負けない。「僕、1人じゃない」。圭太には兄2人の力が宿っている。「1勝できてよかった。家族の分も頑張ります」と力強い。磯家の優しい三男坊は、兄の思いを背に、甲子園で躍動する。【保坂淑子】

【センバツ】作新学院の磯圭太「僕、1人じゃない」甲子園で勝てなかった兄2人の分も投打で躍動 - 高校野球 : 日刊スポーツ

 

【磯選手の紹介】


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178センチ82キロ 右投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ

 

 ノーワインドアップからあまり上半身を捻らず、オーバースローよりも低い角度から大きく振り抜くフォームから最速141キロ、常時130前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦のスライダー、100キロだのカーブを投げ込んでいきます。

 武器は大きく縦に割れるスライダーとカーブ。ストライクゾーンに投げカウントを稼ぎ、ストライクゾーンを狙いスイングしてきた打者を地面近くまで落ちるカーブで空振りを奪い打ち取っていきます。

 チームでは主に中継ぎで起用。英明戦では2回から中継ぎとして登板し、6回途中まで投げると一時交代。しかし8回から再び登板し中継ぎとしてチームを勝利に導きました。

 縦の変化が魅力の右腕としてさらなる活躍が期待されます。

【指名への課題】

 現状での投球スタイルは縦の変化球とストレートのコンビネーションですが、これ以外の投球の引き出しがないため、一巡して相手が慣れてくると打ち込まれるようになっています。特に左に対しての被打率が高く、ストレートが高めにシュート回転してしまうためストレートで安定してストライクが取れておらず、結果として左に対しては縦の変化頼りとなり引っ張りやすいため、左から打ち込まれることが多くなっています。

 また縦の変化とストレートのみで制球もアバウトのため2ストライクから三振を奪うのに苦労しており、1イニングに20~30球を要することも珍しくありません。そのため5回に達せず100球までいくため先発として計算できず、中継ぎ起用止まりとなっています。

 

 

【指名順位予想】

 制球はばらつきがあり変化球もスライダー・カーブのみ。さらに先発としての実績がなく伸びしろ面でも不安点が残るため、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。

 チームでは中継ぎ兼ショートとして起用されていますが野手としては長打力・確実性に欠けているため、投手・野手どちらにしても指名に至るには物足りないものとなっています。