読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

動く球で打者を翻弄する 立教大 沖 政宗選手 大卒右腕投手

立大の4年生右腕・沖政宗(4年・磐城高)には、岡本豪(4年・報徳学園高)とともに、チーム内で「生活改善委員」の役職がある。

 新チーム結成時、主将・田中祥都(4年・仙台育英高)から同ポストを任された。言うまでもなく、信頼の証しである。

 努力はウソをつかない。沖はこの言葉を信じ、体現してきた野球人生である。

立大の4年生右腕・沖政宗(4年・磐城高)には、岡本豪(4年・報徳学園高)とともに、チーム内で「生活改善委員」の役職がある。

 新チーム結成時、主将・田中祥都(4年・仙台育英高)から同ポストを任された。言うまでもなく、信頼の証しである。

 努力はウソをつかない。沖はこの言葉を信じ、体現してきた野球人生である。


「当たり前のことを、当たり前にすると、精神的に安定するんです。何かをしよう!! ということではなく、当たり前にできることから、着手していきたいと思います。自分たち4年生が後輩たちに何かを残していきたい」

 リーグ戦成績は昨秋と同様、勝ち点1の5位だが、神宮に臨むまでの過程と、その内容が劇的に変わった。秋への光明が差した春は、多くの学びがあった。野球部員である前に、立教大学の学生として、自覚ある行動を取る。改革には「痛み」が伴う。最上級生の尽力で、3年生以下も理解を示した。形として、神宮で成果を生み出した。立大野球部には2024年、新たな伝統が築かれようとしている。

【大学野球】「努力はウソをつかない」――この言葉を信じて体現してきた立大右腕・沖政宗の野球人生(週刊ベースボールONLINE) - Yahoo!ニュース

 

【沖選手の紹介】


www.youtube.com

180センチ82キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・ツーシーム

 

 ノーワインドアップから体を捻りトルネードの動きを加え、スリークォーターよりも高い角度から投げ込むフォームから最速145キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120後半のツーシームを投げ込んでいきます。

 武器はタイミングを乱す投球術と動く変化球のコンビネーション。球速は130キロ台ながら様々な軌道で投げ込まれるストレートに加え、横に大きく動くスライダー・カーブのコンビネーションで打者を翻弄し、芯に当てられず引っかけさせ打ち取っていきます。

 チームでは先発・中継ぎ両面で起用。3年のオフに弱点だったストレートの球威を上げるため、オーソドックスなフォームからトルネードの捻りを加えたフォーム改造に着手。体全体を使って投げ込むためにウェートトレで下半身を強化し7キロ増に成功。監督からも変化球のキレも増したと評価されています。

【指名への課題】

 課題は決め球に欠ける点。奪三振率は5.04と決して高くなく、その原因は2ストライクまで追い込んでから粘られる点となります。沖選手自身も投球間隔を変えたり腕の振りを変え球の軌道で惑わそうとしていますが、どの変化球も大きな球速差がないためタイミングがずれにくく、スライダー・カーブ系の球も縦の軌道は大きいものの横にはあまり動かないため、芯には当たらないものの空振りを奪えていません。以前のフォークに比べスライダーが横に動くようになった分、フォークのような鋭く落ちる軌道でなくなった点も粘られる原因となっています。

 フォーク系の球を覚えて直球系の球に縦の動きが加われば決め球にも使えますが、ツーシームはあまり変化しないため、直球の動きがストレートと小さな変化のツーシームしかなく、ストレートでも空振りを奪うのに苦労しています。

 

 

【指名順位予想】

 1年生から投げ続けている鉄腕ですが、今の投球スタイルになったのは4年生からでまだ決め球やスケールに欠ける点からも即戦力とは計算できません。クイックになるとひねりが小さくなる分タイミングが合わせやすくなるため、変則とはいえ変則130台は物足りなさが残ります。

 今の投球スタイルで常時140前半から中盤、さらにフォーク系の球か3年時のような鋭く落ちる縦のスライダーも投げられるようになれば伸びしろ期待として4~5位。カウント球はスライダー・カーブとあるため、あとは決め球とストレートで空振りを取れるかが鍵となります。

 現状の評価では先発としては決め球不足で長いイニングを投げられていないため、6~7回を安定して投げられる投球術不足、中継ぎとしては球威不足で今のフォームも実績が少ないため、指名漏れの可能性が高くなっています。