◆第106回全国高校野球選手権奈良大会 ▽決勝 智弁学園5―4奈良大付(28日・さとやくスタジアム)
奈良大付が決勝で智弁学園に敗れ、18年以来6年ぶり夏の甲子園出場とはならなかった。
プロ注目の二刀流・岸本佑也(3年)はこの日、「3番・投手」で先発。初回から1球投げるごとにうなり声を上げる、気合い十分のマウンドさばきを見せた。
だが、2回に8番・西川煌太遊撃手(3年)の適時打で先取点を献上すると、3回、4回はともに2失点。
4回3分の2を投げて、5安打4四死球5失点と振るわず、遊撃へとポジションを移した。
6回無死一塁、この日初安打を左前へと放ち、反撃の好機を拡大。直後にチームは3点を返した。だが、3―5で迎えた7回2死二塁の打席では、相手左腕・田近楓雅(3年)の前に空振り三振。チームは8回に1点を返したが、4―5で惜しくも敗れた。
この日は、ネット裏から5球団のNPBスカウトが熱視線を送った。楽天・足立スカウトは「真っすぐに強さが出ていた」と、この日最速147キロの直球を高く評価。「ショートとしても投手としても両方、魅力的」とコメントした。
【高校野球】奈良大付のプロ注目二刀流・岸本佑也の夏終わる 先発で147キロ計測も5失点 打っては1安打 - スポーツ報知
【岸本選手の紹介】
181センチ73キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・カット・チェンジ
ポジション:ショート
セットからタメを作らずオーバースローよりも低い、柔らかな体の動きを使ったフォームから最速147キロ、常時140前後のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、130前後のカットボール、120キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。
また野手として高校通算4本塁打、投手としての強肩と送球精度の良さが武器の遊撃手。力強いスイングで長打を生み出していきます。また投手として登板する遠投120mの強肩から繰り出される力強い送球も魅力の一つ。
チームでは主に先発及び3番ショートで起用。多くのスカウトが身体能力の高さ、内野深くや軽いスナップから矢のような送球を投げられる強肩を評価しており、強肩のショートとして注目されています。
【指名への課題】
課題は打撃・守備ともに粗さが目立つ点。打撃では外回りの大ぶりなスイングが目立ち、振り遅れや差し込まれ弱い当たりに追い込まれる場面が目立っています。スイングが大ぶりなためタイミングが合わず高めに浮いた変化球も切れてしまい、安打に繋がっていません。
また守備では強肩があるゆえに平凡なゴロでも待って取ってしまうシーンがあり、平凡な深さでしたがステップを踏まないスナップだけのスローイングのため高さもあり、ぎりぎりのタイミングとなっていました。肩はいいものの守備自体はまだ改善点が残っています。
【指名順位予想】
身体能力の高さとショート全体で見てもトップクラスの強肩が魅力の素材型ですが、打撃はまだまだ大振りで確実性に欠け、守備でもステップがまだ上手く体運びができていない点が課題となります。
投手、内野手どちらで評価するかですが、投手としては粗削りで制球にも課題があり、一方で野手としても粗削りであるものの、トップクラスの強肩がある点でもスカウトの多くが内野手としてみています。
もし本人が投手志望であれば指名漏れ。野手指名を受け入れる場合は育成5~6位候補となります。素材はピカ一ですが技術面での粗さが目立つため順位は低めとなっています。
