東京新大学野球秋季リーグ戦(14日、創価大5―0流通経大、埼玉・飯能市民)この秋の初戦を迎えた創価大が流通経大に先勝した。189センチで96キロのサウスポー、田代涼太投手(4年、帝京)が先発し、最高気温34度の中、直球の最速は141キロだったがスライダー、カーブ、ツーシームをまじえ、123球で4安打無四球完封を飾った。
「序盤はストレート、その後は変化球中心に打たせていこうと思った。最後(九回1死満塁)は、スライダーでゲッツーにできた。バテてはいなかった」。こう話した後、今秋のドラフト会議で指名を受けるために必要なプロ志望届提出を明らかにし、「球速がある方ではない(直球の最速が145キロ)ので、コントロールを磨いていきたい」と話した。
OBの小川泰弘投手(現ヤクルト)、田中正義投手(現日本ハム)らを見てきた佐藤康広監督は、2球団が視察した試合での投球に対して「初戦を勝てたのはチームとしてよかったが、私が田代に求めているのは、もっともっと高いものなので、チェックすることは多い」と話すにとどめた。
【田代選手の紹介】
189センチ96キロ 左投げ左打ち
変化球:スライダー・カーブ・ツーシーム
セットからあまり上半身を突っ込ませず、力みのない腕の振りから最速145キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のツーシームを投げ込んでいきます。
武器はコントロールよく投げ込むストレート。大型左腕ながらバランスの良いフォームでストレート、スライダーをコントロールよくコースに投げ込んでいき打者を打ち取っていきます。
チームでは主に先発で起用。4年春までは中継ぎで起用されることが多かったものの、制球が悪くなり四死球率が悪化。しかし3年春以来の先発再転向を果たすと、27イニング12四死球と制球が安定し、3試合完投を遂げるなど結果を残しています。
9月14日にプロ志望届を提出。大型左腕として注目されています。
【指名への課題】
課題はコントロールがよくなったわけではないこと。田代選手が先発時に四死球率が落ちるのはスタミナ調整のために中継ぎ時に比べ力んで投げ込むことが少なくなるためで、中継ぎ時は力んでフォームも崩れてしまい抜け球になることが多くなっています。
変化球も変化量が大きいタイプでなく決め球はストレートとストレート狙いを外すツーシームのため、今の球速・球威ではクイックで球が浮き始めると捉えやすくなります。すでに体は出来上がっており、本人も球速ではなくコントロールを磨いていきたいと語るとおり球速を上げるのは難しく、それでいて変化球が大きな武器というタイプでもないため、制球型でやっていくにしても決め球不足となっています。
【指名順位予想】
本人は制球型をめざしており、巨体をいかした角度をつけコースに投げ込むストレートが魅力ですが、それを活かす変化球が精度不足となっています。制球型にしても140前半はないと厳しいにもかかわらず、腕の振りを強くすると制球が目に見えて悪化する。そして体もしっかり出来上がっているため、ここからどのように伸ばすかが難しい選手となります。
変化球を複数覚えられるほど器用なタイプでもないため、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。
