<関東地区大学野球選手権:杏林大2-0国際武道大>◇1回戦◇6日◇横浜スタジアム
杏林大が関東地区大学野球選手権に10年ぶり2度目の出場で、初勝利を挙げた。
先発の松本悠希投手(3年=細田学園)が伸びのある真っすぐを軸に丁寧に打たせてとり、7回を4安打無失点に抑え、岩井拓巳投手(3年=東京成徳大高)につなぎ、完封リレー。「自分が勝ち投手になって、杏林大の歴史に名を刻めた、という思いはあります」と、感慨深く話した。
チームは今年、前立大監督の溝口智成監督(56)が監督に就任。「やるべきことをやろう」と、それぞれのプレーを徹底することから取り組んだ。松本は「僕は先発投手として試合を作る。打たせてとってゲームメークすることが自分のやるべきこと」と、足元を固めた。今大会はリーグ戦と違い一戦必勝。「試合開始から、後ろにつなぐことを意識して全力投球しました」と勝利につなげた。
溝口監督は「リーグ戦は3位で通過し、こうして勝利できた。そういう力もついてきたかな。全力疾走、カバリング。少しずつやれる度合いが増してきた」と、選手たちの成長を評価した。
【松本選手の紹介】
177センチ75キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・フォーク・スプリット
セットからタメを作らず上半身を捻り、オーバースローの角度から投げ込むフォームから最速150キロ、常時130後半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、130キロ台のフォーク、130キロ台のスプリットを投げ込んでいきます。
武器は投げ下ろす威力のあるストレート。縦のスライダー・カーブとストレートと同じ軌道で小さく変化するスプリットでカウントを整え、鋭く落ちるフォークで空振りを奪います。
チームでは主に先発で起用。3年生になり新たに覚えたスプリットで投球幅が向上。3年秋には7試合を投げ4勝2敗48イニングを投げ防御率1.69と好投。同級生左腕の岩井拓巳選手とともにダブルエースとして活躍しています。
【指名への課題】
課題は変化球の精度の甘さ。松本選手はの変化球はカウント球がスライダー・カーブ・スプリット。決め球がフォークとアウトコースへのスプリットですが、スライダー・カーブはストライクゾーンに投げ込めるものの、特にスライダーは高めに抜け気味。またスプリットは3年生から投げ始めたこともあり精度も甘く、ほぼ変化せず真ん中に抜ける精度不足のものも多く、決め球としてはまだ計算できません。特にクイックになると変化量も落ちるため、左打者に狙われ痛打されていました。
決め球のフォークは変化が早すぎ空振りを奪えないことも多いため、落ち球であるフォークとスプリットの精度向上が今後の課題となります。
【指名順位予想】
投げ下ろすフォームながら身長は170センチ台と投手としてはあまり身長がなく、コントロール型でないにもかかわらず球速140前後と物足りなさが残ります。変化球もカウント球に出来る精度のものはありますが、安定した決め球にするにはもう1ランク精度向上が必要。フォーク・スプリットは真っすぐ落ちるタイプのため、精度が変わらない場合は球速アップが必要です。
ストレートは145前後、フォークは130中盤、スプリットは130後半までアップすれば育成1~2位候補となりますが、その点が達成できなければ指名漏れとなります。
