京産大の命運は、絶対的エースの田村剛平(4年)にかかっている。1メートル81の長身から最速151キロの速球を投げ下ろす本格派右腕。プロ注目投手として真価が問われる春に向けて「相手を圧倒できる投手になって優勝したい」と意気込んだ。昨春に先発6試合で2勝1敗、防御率0・85(42回1/3、自責4)と才能が花開いた。ただし、高校時代は報徳学園(兵庫)で3番手の無名投手だった。報徳学園中でも軟式野球部の控え内野手。「高校も軟式のままでいいかな…」と悩むほどに自信を持てなかった。
高校ではU15日本代表など逸材がそろっていた。一方、自身は細身の目立たない投手で「底辺からのスタートだった」と振り返る。それが高校3年間で身長が約10センチ伸び、体重も約15キロ増。すると直球の威力が増し、最速143キロを計測した。「当時の目標はエースではなくベンチ入り。緑とクリーム色のユニホームを着たかった」。2年秋から念願のベンチ入り。高校卒業まで控え続きの野球人生でも、次第に光が当たるようになった。
一歩ずつ成長する姿を見た報徳学園の大角健二監督から伝えられた。「お前は、もっともっと先のステージで野球を続けていかなあかん選手なんやで」。その見立て通り、大学でも順調な成長曲線を描いてきた。昨秋に151キロを計測するなどリーグ戦通算5勝。地道な肉体強化が実を結び、大卒でのプロ入りも視界に入ってきた。
「プロを目指して頑張ります」。18年秋以来12季ぶり(20年春除く)の優勝へ、平野佳寿(現オリックス)、北山亘基(現日本ハム)らが築いてきた本格派右腕の系譜を継承する一年にする。
【関西六大学野球】京産大・田村剛平 高校3番手投手からプロ志す最速151キロ右腕(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
【田村選手の紹介】
181センチ84キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・フォーク
セットから軸足を曲げ腕を大きく振りかぶらず、頭の横の高さから投げ込むフォームから最速151キロ、常時140後半のストレートを投げ込む右腕投手。110キロ台の横のスライダー、130キロ台のフォークを投げ込んでいきます。
武器は綺麗に伸びる威力のあるストレート。140後半ながら真っすぐ綺麗な軌道で向かっていく伸びのあるストレートを中心に、スライダーとカーブでカウントを整え、ストレートとフォークで打ち取っていきます。
チームでは主に先発で起用。2年生までは主に中継ぎだったものの、3年生では先発で本格起用され、11試合を投げ4勝2敗防御率1.54と好投しています。
高校までは3番手で大学でも入学時は最速は140前半と目立たない選手だったものの、大学では体幹トレーニングを中心に体を大きくし、最速を151キロまで伸ばしたことでドラフト候補に挙がるまでに成長しました。
【指名への課題】
課題は変化球全般の精度が甘いこと。ストレートは高めにすっぽ抜けることも少なく、構えたところにある程度の精度で140中盤から後半のストレートを投げ込めています。
しかし変化球はスライダー・カーブ・フォークともに抜けることの方が多く、特にスライダー・カーブはカウント球で使うには大半が抜けているためキャッチャーも要求できていません。
そのため打者はスライダー・カーブを捨ててストレートと抜けることを想定したフォーク狙いで振ってくるパターンが多く、変化球は甘いコースに抜けるのでなく、すっぽ抜けてボールゾーンに向かって抜けるタイプのため痛打されてはいないものの、ストライクゾーンに投げられないため変化球でストライクが取れないのが課題となります。
【指名順位予想】
先発でも140中盤から後半の威力あるストレートを投げられ、9回を投げ抜けるスタミナも保証されており、スカウトも試合を作る能力を評価しています。しかし変化球の精度が全体的に甘いため、変化球で安定してストライクが取れず、ストレート押しになる点は先発としては課題が残っています。
このため現状では育成2~3位指名候補。高卒ならストレートがよければ下位で支配下は狙えますが、大卒となれば最低2球種は決め球クラスでなくとも、安定して投げられる球がないと支配下は厳しいものとなっています。
スライダー・カーブ・フォークの中ではカーブとフォークが3割ほどの割合で決まるため、カーブが5割、フォークが空振りが奪える精度になれば、中継ぎとして6~8位候補になります。
