◆イースタン・リーグ 楽天2―3巨人(22日・楽天モバイル)
巨人の森田駿哉投手がイースタン・楽天戦に先発し、6回4安打1失点に抑えた。
18個のアウトのうち、6割を超える11個をゴロで打ち取った。「やっぱりタイプ的にはゴロで(打ち取る)というのが大事になってくる。低めに投げるとそういう打球も出やすいと思うので、少しずつ練習しているものが出てきている」とうなずいた。
それでも「特に左バッターの外のスライダーがあまり決まっていなかった」と反省点を挙げ「次の登板までしっかりと練習したい」と左腕。今季2勝目の好投に「これを最低限できるようにどんどんやっていきたい」と次回登板を見据えた。
【森田選手のこれまでの経緯】
森田選手は富山商時代から注目された左腕投手でしたが、法政大1年目で肘を故障。故障が長引き、法政大では通算10試合以下の登板になりホンダ鈴鹿に就職。ホンダでは順調に実績を積み上げ、解禁年には2球団から調査書が届くものの指名漏れ。しかし解禁済み3年目にトヨタの補強選手に選ばれたことで意識が変化。投球スタイルもパワーピッチングになったことで最速を3キロ伸ばし、複数球団が即戦力評価をするに至りました。
その後23年ドラフト2位で巨人に入団。入団時の年齢で27歳と船迫選手を超えるオールドルーキーで即戦力左腕として期待されたものの、肘を故障し4月に手術。入団1年目は3軍登板に終わり、1軍登板なしになりました。
2年目はオープン戦を含め中継ぎ起用されるも、4試合を投げ4イニング3被安打2四死球3失点と結果を残せず、現在はファーム登板がメインで4試合18イニング2勝1敗防御率4.00と、即戦力としてはいまいちな結果になっています。
【森田選手の投球スタイル】
森田選手は最速154キロのストレートに130キロ台の変化量が大きい高速スライダーと左打者の内角を突くツーシームを主体としたスタイルで、ウインターリーグでは140後半のストレートにこの2球種で圧倒し即戦力評価を得ていました。またスライダーも変化量が大きいためポイントを絞りにくく、球速もあるためボールを見る余裕もないため決め球・カウント球として使えています。
以前はスライダーメインだったため対左を課題としていたものの、左を突くツーシームを覚えたことで安定性が向上しました。
【打ち込まれる原因と課題】
打ち込まれる原因は上がらない球速。ウインターリーグで投げていた140後半のストレートは鳴りを潜め、術後は最速145前後で140前半が精一杯となっており、スライダーもばらつくためなかなかな有利なカウントで投げられていません。1年目のキャンプ時のシート打撃では威力あるストレートを投げていたため、やはり肘の故障で球威が落ちており、球威がないため高めに抜けると打ち頃になっているため、特にストレートが打ち込まれています。
春先とはいえオープン戦で中継ぎ登板したときも145を超えていなかったため、中継ぎにすれば球速が上がる見込みも薄く、先発としてなんとか見通しを立てたいのが今の首脳陣の評価です。
しかし森田選手はあまり腕の振りに角度があるタイプではなく、ストレートも横のストレート。このストレートがばらつき高めに浮いたところを引っ張られ痛打されています。角度がないため高めに浮くと打ちやすく、スライダーがストレートと大きく軌道が違うため見分けがつきやすいうえ、チェンジやツーシームは低めに抜けるため、高めに浮けばストレートに絞り込みやすいのが狙う打ちされる原因です。
【今後1軍戦力になるには】
今年中に球速の回復が見込めないと肉体はここから衰えが始まるため、復活は絶望的になります。そうなると現在目指しているゴロPへのスタイルチェンジが求められますが、ゴロPになるには球種によってコースのばらつきがひどく、見分けがつきやすいのが課題。
やはりストレートのコントロールが安定しないとツーシーム・チェンジでストライクが取れないため、ストレートのコントロール向上。そしてスライダーをストライクゾーンに投げ込める精度が身につかないと、先発でやっていくには2ストから決め球不足になるため、この2球種のコントロールが上がるかどうかが今後の生命線になります。
