嬉野・林龍之介(先発と再登板を合わせて8回1/3を投げ、被安打4、15奪三振)
初回からギアを上げた投球で攻撃につなげることができたが、バント処理でのミスが響いた。この先も野球は続けていくつもり。上でも通用する力をつける。
嬉野高校・林龍之介投手「上でも通用する力を」 高校野球佐賀大会・第2日 選手ひとこと | スポーツ | 佐賀県のニュース | 佐賀新聞
【林選手の紹介】
嬉野・林龍之介
— アマルド (@amrd_baseball) 2025年7月6日
147km/hの直球で初回を三者連続三振! pic.twitter.com/IpnlokbJgQ
188センチ82キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・チェンジ
セットから大きく足を上げ上半身をファースト側に倒し、オーバースローの角度で投げ込むフォームから最速148キロ、常時130後半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台の縦のスライダー、100キロ台のカーブを投げ込んでいきます。
武器は140も超える威力のあるストレート。ストレートを中心に押していく投球で、縦の鋭く落ちるスライダーと緩急を感じさせる落差のあるカーブで打ち取っていきます。
チームでは主に先発で起用。中学までは野手として起用されていたものの、嬉野高校で投手に転向。翌年には最速143キロを出すほどの成長を見せチームのエースに君臨。3年夏には唐津西戦で8回途中14奪三振を披露するも、守備の乱れもあり6失点となりました。
高校から投手を始めて球速を大きく伸ばした伸びしろ期待の投手として、さらなる成長が期待されます。
【指名への課題】
素材としての評価は高い一方、技術面では監督からも指摘されるほど課題が残っています。
一つ目がフォームの再現性。林選手のフォームは上半身をファースト側に倒して右腕が90度の角度になるように投げ込むフォームですが、クイックになると上半身の傾きにムラが生まれ、腕の角度もばらついています。そのためしっかり角度がついた球もあれば腕が下がり大きくシュート回転してしまう球もあり、球速体も135前後から140前半と、かなりばらつきが目立っています。
また変化球もカーブはばらつくため高校野球の広いストライクゾーンに助けらえており、スライダーは決め球の片りんを見せていますが、現状ではばらつきと変化が早すぎるため、ボールカウントを貯めやすい今の投球内容だとあまり投げ込めていません。
フィールディングでも送球前に固まってしまったり追いすぎてしまう場面もあり、技術面ではかなりの課題を残しています。
【指名順位予想】
技術面ではかなり課題を残しているため、1年目からガンガン投げ込むタイプでなくもっとフォームを固め再現性を上げてからの投手。しかし高校次回からの投手経験で140前半を頻繁に出せるほどの成長性はあるため、素材型評価での獲得になります。
ストレートもかなりばらつき体が傾いてしまう場面もあるため、一番の課題である制球を安定させないと試合になりません。そのためにもフォーム固めが必須で時間がかかる投手。しかし巨体でありながらしっかり腕を振れている点は長身特有の腕を振り切れない課題を感じさせないため、粗削りながらしっかり腕を振れる恵体右腕として育成9~10位候補になります。
