◆2025年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(23日)
巨人は公表していた鷺宮製作所の即戦力左腕・竹丸和幸投手を1位で一本釣りした。2位は早大の右腕・田和廉投手。3位は亜大の左腕・山城京平投手と上位3人が投手になった。
阿部監督は「100点満点」とドラフトを総括。補強ポイントの左の先発の補強に成功した。「グリフィンだって(メジャー復帰のため退団の可能性があり)分からないし。井上だってどっか違う世界いっちゃってるからね。いないものと思って考えないといけないから。となったら左の先発いないし。というので選ばせてもらった」と話した。
今季の左の先発はグリフィンが6勝1敗も故障に苦戦し、井上は4勝8敗、森田は3勝4敗、横川は2勝0敗、又木は0勝1敗に終わった。
竹丸と山城の1年目からの先発ローテ入りの可能性については「もちろんですね。入るチャンスいっぱいあるんじゃないですか」と期待した。
【2026年ドラフト市場の傾向】
26年ドラフトは高校生投手・大学投手に注目が集まる年。高校生では横浜・織田翔希選手。二刀流で注目される大型右腕、山梨学院・菰田陽生。高卒左腕No.1の沖縄尚学・末吉良丞選手。細身ながらストレートが魅力の聖隷クリストファー・髙部陸選手。
大学生では仙台大・佐藤幻瑛選手。青山学院大・鈴木泰成選手。駒澤大・仲井慎選手。東海大・米田 天翼選手。東北福祉大・猪俣駿太選手。
左腕では立命大・有馬伽久選手。慶應義塾大・渡辺和大選手。早稲田大・宮城誇南選手が注目候補となります。
全体的にみると投手に注目が集まる一方、野手は恵体選手が多いものの1位クラスはまだ見受けられません。社会人野手は1位候補とまでは言えないものの、大学で注目株だった選手が解禁される年で、1年目から起用されている選手が目立ちます。
【巨人の現在戦力から見る指名ポイント】
【投手について】
【①:やはり先発は必須】
1軍:山崎ー戸郷ー新外国人ー新外国人ー田中ー竹丸
次点:赤星ー西舘ー井上ー森田ー又木ー田和
25年ドラフトで即戦力枠で竹丸選手。素材型として田和選手、山城選手を獲得。田和選手は大学ではリリーフですが阿部監督は先発として見ているためローテに入れています。
しかしグリフィン選手がメジャー復帰。赤星選手は沖縄WLに参加するため投げるまでは回復しているようですが、現状では今年のようなパフォーマンスが発揮できるか未知数のため、リハビリ班に合流している井上選手とともに次点となっています。
FAで柳、NPB復帰を表明している前田選手を獲得したとしても、長期的に見れば先発不足。26年も素材型を含め2名は確保したいところです。
2軍:西舘ー横川ー森田ー又木ー田和ー堀田ー山城ー園田(育)ー冨重(育)ー代木(育)ー花田(育)
3軍:松井(育)ー田村(育)ー堀江(育)ー西川(育)ー森本(育)-吹田(育)ー石田充(育)
2軍は数だけ見れば結構いるように見えますが、実際は故障や調整で代わりに1軍に持っていかれるため想定よりもローテを回せるメンバーは少なくなります。
京本・木下選手がトミージョンのため起用の構想から除外。25年支配下では素材型投手を2名獲得したものの、育成で獲得した3名のうち1位の冨重選手以外はリリーフとして期待しているコメントを残してあるため、ファームの先発候補は数だけいるものの、プロスペクトレベルとなると寂しい状況。しかし1軍ローテの整備が急務である以上、高卒に上位を割く余裕はありません。
このため高卒投手や大卒素材型は例年のように下位で1人取るかどうかになります。
【②:中継ぎは中川選手のFA次第だが、獲得の見込みは薄い】
1軍:マルティネス・大勢・田中瑛・バル・中川・船迫・菊地・石川・宮原・平内
2軍:田中千・高梨・ルシアーノ(育)・冨田(育)・河野(育)
3軍:鈴木圭(育)・林(育)・黄(育)・吉村(育)・石田(育)千葉(育)・グズマン(育)
2軍でリリーフだった今村・馬場選手が戦力外。その代わり育成で林選手と河野選手を獲得し、どちらもリリーフとして本人・スカウトがコメントを残しているためリリーフになっています。
ただ林選手は公式戦登板がほとんどないため3軍スタート。一方でリーグでフル回転だった河野選手は2軍スタートを想定しています。
目立つのは左腕中継ぎの薄さ。そこに中川選手がFA宣言する可能性が出てきており、もしFAとなれば1軍中継ぎは変則に転向したバルドナード選手と後半失速してしまった石川選手。まだ敗戦処理止まりの宮原選手と駒不足となります。
しかしアマチュアで中継ぎ登板している選手自体指名されるケースは少ないため、左腕先発を獲得しローテ候補から漏れた選手を中継ぎに回す応急策が現実的な路線となります。
阿部監督も今年のドラフト総評で中継ぎは十分と語っているため、中継ぎ専の獲得はないと思われます。
【野手について】
【①:捕手の優先度は低い】
1軍:岸田・甲斐・大城
2軍:山瀬・坂本達(育)・小林
3軍:亀田(育)・大津(育)・喜多(育)・松井(育)
捕手事情は喜多選手が膝の手術で育成落ち。坂本育選手が戦力外となり、育成で松井選手を獲得しました。
捕手は一度定着できれば寿命が長いポジションのため、今年も1軍は岸田・甲斐・大城選手の3名が軸となります。ただ育成にも時間がかかるポジションのため数年後の戦力化を見越して獲得しなければなりませんが、坂本達選手が1年目から結果を残し台湾WLに派遣されるほど首脳陣から期待されているため、他のポジションに比べると優先度は低くなっています。
そのため下位でいい素材型が残っていれば1名。ですが本命は育成での指名で1名となります。
【②:内野手は強打者の獲得をしていきたい】
1軍
一塁:新外国人・リチャード・荒巻・増田陸
二塁:吉川尚・浦田・小濱
遊撃:泉口・門脇・小濱
三塁:坂本勇・リチャード・新外国人
1軍は岡本選手がポスティングでメジャーに移籍。ドラフト5位の小濱選手は俊足型の野手のため、セカンド・ショートを想定しています。
やはり岡本選手がいなくなったことで内野の打撃力は大きく落ち込んでおり、内野の打力強化は補強ポイント。しかしスラッガーの即戦力内野手は5年に1人出てくればいい方なので、来季も素材型の獲得に留まります。特に26年はスラッガー内野手は不作のため、獲得自体ない可能性があります。
吉川選手は股関節の手術も受け3~6か月かかる箇所のため、来年は吉川選手離脱時のセカンドが補強候補になりそうですが、2軍で結果を残している中田・宇都宮選手がおり、浦田選手も俊足で送球が苦手なセカンド向き。特に中田選手は課題だった長打力も伸びているため、遊撃・二塁候補でなく、長打力のある一塁・三塁手を1名指名したいところです。
2軍
一塁:荒巻・ティマ(育)・竹下(育)
二塁:宇都宮(育)・小濱・湯浅
遊撃:門脇・石塚・中田(育)
三塁:荒巻・郡
3軍
一塁:田上(育)・藤井
二塁:北村(育)・湯浅
遊撃:宇都宮(育)・村山(育)
三塁:藤井・相沢(育)
小濱選手は守備・走塁が高く評価される一方、打撃は今年に入って大きく伸びた能力で本人も打撃をより伸ばしていきたいと語っています。そのため社会人ですが2軍スタートもあり得る選手です。
また村山選手が3軍戦で交錯し大怪我をしているため、来季もリハビリスタートになる可能性があります。そうなると遊撃手が足りないため、外野にも挑戦しユーティリティー性を高めたい宇都宮選手が3軍起用となります。
相沢選手は今季のオフに三塁手挑戦を表明。またドラフト6位の藤井選手は支配下ですが守備にまだ課題があるため、3軍スタートとみています。
守備型内野手は多い一方打撃型が少ないため、コンバートを前提とした打撃型高卒遊撃手を支配下または育成で1名欲しい所です。
【③:外野手は皆川・中山選手次第で社会人外野手を補強】
1軍
右翼:キャベッジ・若林・浅野
中堅:佐々木・中山・オコエ・皆川
左翼:丸・キャベッジ・三塚
支配下外野手は長野選手が引退。重信、乙坂、フルプ選手が戦力外。笹原・鈴木大選手が育成落ちとなり、ドラフトで皆川選手を獲得。さらに中山選手が右翼だけでなく中堅にも挑戦を表明しました。
このため中堅は佐々木・中山・皆川選手にかかっており、この3選手がセンターとして厳しいと判断されれば中堅手が補強ポイントとなります。
幸い来季は社会人外野手にセンター候補が多く、今季支配下外野手が大きく減った一方で獲得は1名のみだったため、来季も1名は確保したいところ。ただ長距離型外野手は来季は不作のため、守備能力の高い巧打型で外野守備を固める年になりそうです。
2軍
右翼:浅野・萩尾・笹原(育)・知念(育)
中堅:皆川・オコエ・岡田
左翼:三塚・萩尾
3軍
右翼:笹原(育)・相沢(育)
中堅:舟越(育)平山(育)・大津(育)
左翼:フェリス(育)
2軍は重信、乙坂、ヘルナンデス、フルプ、大城元選手が戦力外となり、代わりに育成5位で知念選手を獲得。知念選手はセンター守備に不安があるため、打撃を重視したライトとしています。知念選手も年齢を考慮すれば1年目から1軍戦力になれないと厳しい立場のため、早期に起用が見込めるポジションになると考えライトとなりました。
ただ5名が戦力外でいなくなったのに対しドラフトでは2名のみ。フェリス選手を含めても3名のため、外野手は内野手を外野起用してもぎりぎりとなっています。
現役ドラフトで外野手を獲得する可能性もありますが、来季は打撃型の素材型を1名。育成で身体能力型または巧打型を1名欲しい所です
【2026年巨人の指名予想】
1位 :立命大・有馬 伽久選手 即戦力候補の左腕投手
外れ1位:駒沢大・仲井 慎選手 150キロを連発できる先発右腕
2位 :東京ガス・藤澤 涼介選手 1年目から4割を打つ大型外野手
3位 :王子・樋口 新選手 先発転向でも結果を残せている151キロ左腕
4位 :慶応大・渡辺和大選手 調子を落とすも高い投球術を持つ左腕
5位 :明星大・加藤 宇選手 主にリリーフで登板する最速153キロ右腕
6位 :日大三・田中諒選手 飛ばす力のある強肩強打の捕手。ミートに課題
