読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2025年現役ドラフトで巨人が菊地選手を出して松浦選手を獲得した理由とは

出場機会に恵まれない選手を他球団が獲得する第4回「現役ドラフト」が9日、非公開でオンライン開催され、巨人は日本ハムから松浦慶斗投手を獲得した。昨年の田中瑛斗投手に続いて2年連続で北の大地から期待の若手が加入する。 

2003年生まれの松浦は、身長186センチ、体重103キロの大型速球派左腕。150キロを超える直球が武器でパワータイプの投手といえる。エースナンバーを背負った大阪桐蔭では1年秋からベンチ入りし、3年春夏の甲子園に出場。21年ドラフト7位で日本ハムに入団した。高卒4年目の今季は2年ぶりに1軍登板ゼロ。ファームでは19登板(6先発)で2勝2敗3セーブ、防御率3・41。37イニングを投げて35三振を奪っていた。

 1軍では中継ぎのみで通算6登板し0勝1敗1ホールド、防御率5・40。日本ハム新庄剛志監督は過去に「思い切りのある投手。勢いあるあの球が低めにどんどんいったら使い道がまた広がってくる」と潜在能力の高さを評価していた。

 また、巨人の大卒4年目右腕・菊地大稀投手は日本ハムが獲得。佐渡高、桐蔭横浜大を経て21年育成ドラフト6位で巨人入りし、今季は7登板で1勝1敗、防御率1・80だった。

【現役ドラフト】巨人が日本ハムから松浦慶斗を獲得 186センチ、103キロの速球派左腕 菊地大稀が日本ハムへ - スポーツ報知

 

【25年ドラフトで巨人は菊地選手を放出し、日ハムから松浦選手を獲得】


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 9日に現役ドラフトが終了。巨人は菊地大稀選手が日ハムに移籍し、日ハムから松浦慶斗を獲得しました。

 菊地選手は21年育成6位で桐蔭横浜大から入団。150キロ超えの角度あるストレートとスライダー、フォークを武器にセットアッパーとして活躍していました。

 しかし菊地選手は勝ちパターンとはいえないまでも、高い奪三振率を誇り先発の可能性も残していた大型右腕。先発不足を叫ばれている今、なぜ巨人を出されたのか。

【なぜ菊地選手は放出されたのか】


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 菊地選手が抱えている課題がフィールディング。特に一塁への送球イップスはかねてから大きな課題であり、下手投げで一塁に全く届かない送球をしてしまいました。

 育成再契約になってからは送球イップスを改善するためサイドスローで送球し、オーバースローでなくとも一定の高さで投げられるようにしていました。しかしサイドゆえに投げるまでに時間がかかる、意識して送球しないといけない咄嗟に動けないという課題も発生しています。

 阿部監督は守備を重視しており、特に投手は打たれて失点よりも四死球やエラーで自滅する展開を嫌っています。菊地選手は入団当初からの守備課題を大きく改善できず阿部監督も起用を避け契約更改でも不満を述べていたため、今の監督体制では出番はないと判断され放出となりました。

 

【松浦選手が獲得された理由】

巨人・阿部監督「松浦投手は体も大きく、球威もある投手。ジャイアンツの投手陣の中で十分、競争できると思うし、先発の争いに割って入ってくれればうれしい。菊地投手はジャイアンツでの経験を生かし、新たなチームで持ち味を存分に発揮してもらいたい」

巨人・阿部監督「松浦慶斗は先発争いを」、菊地大稀「必ず活躍します」…現役ドラフト(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 阿部監督は松浦選手獲得の理由の先発として期待していると発言しています。そのため期待は先発ローテですが、去年の田中瑛人選手獲得時も似たようなことを言ってましたが結果は中継ぎのため、この発言自体はあまり真に受けない方がいいでしょう。

 今年巨人はドラフトで山城選手、自由契約から北浦選手、そして元気ドラフトで松浦選手と速球左腕を相次いで獲得しました。左腕先発はグリフィン選手退団、井上、横川選手も安定して計算できていないため、この3名をスカスカになった2軍先発で調整。漏れた選手もストレート主体を活かし、中川選手に負担が偏っている左腕中継ぎに回すこともできます。

 左腕中継ぎが足りないとバルドナード選手をあげざるを得ず、助っ人枠を先発に回せなくなるため、中継ぎにも回しやすい左腕先発を確保に走っています。

 

 

【松浦選手の課題】


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 松浦選手の魅力は恵体と左腕ながら150キロ超えのストレート。あまり角度で投げるタイプでないため、クロスファイアと低い位置に落ちるスライダーが武器。緩急が効いたボールを投げられるフォームでないため、カーブでは大きく腕が緩んでしまっています。

 このため130キロ台のスライダー、カット、フォークと速めの球を中心に押していくスタイルですが、今年は生命線のストレートの球速が落ちてしまい145前後にまで悪化。24年は11以上だった奪三振率も8.51まで落ち込み、防御率も悪化しています。

 すでに肉体は出来上がっているため、矯正は技術面。緩急とコントロールよりも、悪化した球速の回復と決め球としてフォークの精度アップが鍵となります。