<センバツ高校野球:帝京4-3沖縄尚学>◇19日◇1回戦◇甲子園
帝京(東京)が開幕戦で沖縄尚学を逆転で破り、15年ぶりの甲子園白星を挙げた。金田優哉監督は甲子園初采配初勝利した。
仁礼パスカルジュニア投手(3年)が沖縄尚学・末吉との左腕対決を制した。3回に先制点を与えたが、打たせて取る投球で粘った。9回途中3失点で勝ち投手になり「バッター陣が帝京魂を見せてくれました」と感謝した。今大会から採用されたDHについては好意的に捉え「(体を)休められて、DHは自分の中ではありがたかった」と効果を実感した。
【センバツ】帝京・仁礼パスカルジュニアが沖縄尚学・末吉との左腕対決制す「バッター陣が帝京魂を」 – センバツ : 日刊スポーツ
【仁礼選手の紹介】
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187センチ85キロ 左投げ左打ち
変化球:スライダー・チェンジ
セットから重心を一塁側に傾け、あまり足をあげず肘を伸ばしスリークォーターより高い角度から投げ込むフォームから最速140キロ、常時125前後のストレートを投げ込む左腕投手。110キロ台のスライダー、120キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。
武器はタイミングが取れない変則フォーム。非常に動きが多く間が発生するためタイミングが合わず、リリースポイントも見分けがつきにくいため、芯で捉えられず弱い当たりが多くなっています。
1年時にフォームを崩し元に戻すことができず、一からフォームを作り直したことで現在の変則フォームにたどり着きました。2年の冬に球速を求め当初のフォームを目指したものの、現在は変則に戻しています。
甲子園優勝の沖縄尚学相手に8回4安打3失点と好投。強い個性の変則左腕として、これからの成長が注目されます。
【指名への課題】
課題はランナーが出てクイックになった際の投球内容。仁礼選手のフォームは非常にリリースまでに時間がかかるため、クイックになるとフォームの動きが小さくなります。
その分フォームがシンプルになるため球速は通常時より速くなるという変わった特徴がありますが、リリースが早くなり右打者の外に抜けやすくなっています。投球内容が変則ながらストレートを主体にする速球押しなため、クイックになるとタイミングの取りづらさという武器が消え、タイミングが合った強い当たりが増えています。
また非常に前例が少ない変則なため今後どのように成長させていくかのビジョンが立てにくく、高卒として獲得するには非常にリスキーな選手。
フォームの再現性を失ってしまい変則に至った経緯があるため、体つきは投手向きですが、伸びしろの見通しがたたないという高卒として大きな問題も抱えています。
【指名順位予想】
ある程度見通しが立てやすい大卒や社会人なら指名の可能性もありますが、伸びしろを評価する高卒では変則は指名しづらく、球速を求めてフォームを戻そうとしたがやめた経緯もあるため、ここから球速を伸ばせるビジョンも立てにくい選手です。
このため選手としての特徴が指名の壁になっており、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。制球が甘い部分がありなかなかコースに投げられない課題もあるため、しっかりとフォームを固め、見づらい上にコーナーを突かれ手を出さざるを得ないタイプになれるかが今後の注目点となります。

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