低めから浮き上がるストレートを投げ込む便利屋左腕 三菱重工West 中澤 嶺選手 社会人左腕投手

近畿地区の第1代表決定トーナメント1回戦が28日に行われ、三菱重工Westが大和高田クラブを逆転勝利で下し、初戦を突破した。

 2―4の9回に執念の逆転劇を演じた。相手の暴投で1点差に迫り、なおも1死三塁で、2番の湯口郁実が左中間へ同点三塁打を放った。さらに、続く3番の杉浦有祐が左翼線への勝ち越し二塁打、4番の西岡武蔵が左越え2ランを決めて突き放した。

 7―4の9回には、プロ注目の最速150キロ左腕・中沢嶺が4番手で救援。最速145キロを計測した直球とスライダーを生かして2奪三振を数え、1回を無安打無失点に抑えて試合を締めた。

 「JABA大会では悔しい結果が続いていたけど、この予選で勝てれば何でもいい、やり返そうという気持ちで臨みました。まだまだ直球の強さは出てくると思う。自分が投げれば安心できると思ってもらえるような投球をしていきたいです」

 龍谷大出身でドラフト解禁年を迎えた入社2年目左腕。今春のJABA大会では本来の球威を披露できずに結果が伴わなかったものの、都市対抗予選初戦で復調気配を示した。

 球場では巨人やロッテなどNPB7球団のスカウトが視察。「都市対抗に出場し、いい投球ができればプロ入りも近づくと思う」と意気込み、森山誠監督は「上のステージを目指せる投手だと思うし、先発でも中継ぎでも困ったときに中沢を起用したいと考えている」と期待を寄せた。

【記事全文】三菱重工Westが初戦突破 プロ注目150キロ左腕・中沢が2K零封 視察7球団に上々アピール – スポニチ Sponichi Annex 野球

 

【中澤選手の紹介】


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179センチ83キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カット・チェンジ

 経歴:比叡山高ー龍谷大ー三菱重工WEST

解禁年:2025年

 

 セットから軸足の重心を大きく落とし、低い位置からサイドスローよりも高い腕の振りから最速150キロ、常時140前半のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ台のスライダー、130キロ台のカットボール、130前後のチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は低い位置から投げ込まれる力のあるストレートと外に逃げるスライダーのコンビネーション。低い位置から浮き上がる軌道のストレートを中心に、直前まで同じ軌道で投げ込まれるスライダーとチェンジアップで空振りを奪います。

 チームでは先発・中継ぎ両面で起用。近畿地区二次予選では3試合で起用され3回6失点(自責0)で防御率0.00となっています。JABA岡山大会では2試合とも先発で起用され、11回4自責点防御率3.27と結果を残しています。

 監督からも困った場面で起用できる選手と評価されており、様々なポジションで起用される変則左腕として、さらなる活躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題は低めに投げ込めることが生命線の投手にもかかわらず制球がばらついており、安定した投球が出来ていない点です。

 中澤選手の投球内容はストレートが全体的に高めに抜けるものが多く、一方でチェンジアップは投げた瞬間にボールゾーンに落ちる低すぎるものが多く、投げ込む球の多くがゾーンがはっきりしたものばかりになっています。

 中澤選手は決め球で打ち取るタイプでなく、見分けがつきにくい軌道の球と、高めに抜けたと思わせる球威あるストレートで誘い出すスタイルのため、球種によってゾーンがはっきりしていると全く打ち取れていません。

 

 

【指名順位予想】

 変則タイプで素材型でないため、1年目から1軍戦力として期待できないと指名は厳しいタイプ。問題は今年制球を崩しており、先発で結果を残した試合はあるものの、ストライクとボールがはっきりしているため、低めに集める現在の投球スタイルが崩れてしまっており、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。

 フォームを考慮すると決め球になりえるのは軌道が独特になるスライダーと、対左のカットボールの2球種。もう少しストレートの制球がまとまり、スライダーとカットがスカウトの目にとまるほどの精度にあがれば、6~7位指名候補となります。変則フォームは一度攻略されるとなかなか再起が難しいため、指名後の長期的な戦力として不安を残しており、順位は低めとなっています。

 

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