コントロールと緩急が魅力 中部学院大 宮島 拓斗選手 大卒右腕投手

優勝が懸かる勝負どころで力投した。中部学院大の先発・宮島拓斗投手(3年・興国)は、3回に1点の先制を許すと、4回にも1失点。しかし、そこから見事な修正を見せた。「カーブを多く使って、タイミングを外せた」。140キロを越える直球に変化球を織り交ぜ、5回~8回は三者凡退に切って取った。
 結果的に6安打2失点で今秋初完投。打撃陣は5回に同点に追い付き、7回に4点の勝ち越し点をプレゼントした。宮島は「逆転してくれると思っていたので、粘りました」とはにかんだ。
 今夏の全日本大学選手権では、2回戦の天理大戦で先発。144球を投げて9回を3安打無失点に抑えた。「あれが基準になっている。常にあの投球ができるように」と向上心は尽きない。
 再び全国の舞台に立つべく、まずは東海地区大学野球秋季選手権に挑む。「一戦一戦チームで戦うしかない。自分の役割を果たします」。神宮に向け、負けられない戦いが始まる。

中部学院大がリーグ戦春秋連覇 先発・宮島拓斗が4回までに2失点も見事な修正で完投 春の全国での快投再現へ向上心尽きず:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

【宮島選手の紹介】


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180センチ77キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・フォーク

 

 セットから足を上げた後タメを作り、さらに腕を振る直前で勢いを緩める独特のタイミングで投げ込むフォームから最速145キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のカットボール、130キロ台のフォークを投げ込んでいきます。

 武器は2度のタメがありタイミングが取りにくい独特のフォームと緩急のコンビネーション。140前半ながらまとまったコントロールで投げ込むストレートと、カーブの軌道で緩急を感じさせるスライダーを組み合わせ打者を翻弄していきます。

 また打球反応・フォールディングもよく、ピッチャー返しに上手く反応し既存のランナーをアウトにする判断力の高さも実戦向きの投手となっています。

 チームでは主に先発で起用。4年生では8試合を投げ4勝1敗防御率0.97と好投。春季リーグでは48イニングを投げてわずか8四死球とコントロールの良さを披露しています。

 

【指名への課題】

 宮島選手は球速よりもコースに投げ込み打者に思い通りのスイングをさせず詰まらせて打ち取るタイプ。コントロール型ですが甘いコースに行ってしまう球もあり、そこは緩急でタイミングがずれたおかげで痛打にならずにすんでいます。

 しかしクイックになると2段階のタメが使えなくなるためカーブ・スライダーの割合が増えますが、スライダーに比べカーブは抜け球になることが多く、クイック時になると武器となる緩急の引き出しが少なくなり、もう一つの武器であるコースに投げるコントロール頼りになります。そのため6回以降のスタミナが切れて指から抜けやすくなると、ストレートに狙い球を絞られ抜けた球を痛打されています。

 またコントロールはいいものの、相手のレベルが上がってくると空振りを奪えないのも難点。球速も140キロ前半でフォーク系の球はスライダーやカットに比べキレが落ちるため、空振りを奪いたいシーンでフライを打たれてしまい犠牲フライにされるシーンもありました。今後は落ちる球の精度アップと、ストレートのさらなる球速アップが課題となります。

 

【指名順位予想】

 平均球速は130後半から140前半と、コントロール型といえば右腕としては物足りない数字となっています。ですが左に対してはカット・スライダー・フォーク。右打者にはストレートとスライダーと持ち球が豊富なため、なかなか長打を打たれず大崩れすることがないのが魅力。大きな故障もなく投げ抜いていますが、やはり空振りを奪える持ち球が欲しいところ。

 1軍相手だと出力が足りずパワーで押し切られる可能性が高いため、即戦力でなくさらに磨きをかけ、2~3年後の社会人即戦力を青田買いする目的での獲得。そのため5~6位指名候補となります。

 

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