ダイナミックフォームで威力ある直球を投げ込む 東北福祉大 猪俣 駿太選手 大卒右腕投手

今秋ドラフト上位候補の東北福祉大・猪俣駿太投手(4年=明秀学園日立)が実戦形式に登板。2回を1安打無失点で抑え、4者連続三振をマークするなど、代表入りへ向けて猛アピールした。

 先頭の日体大・酒井成真外野手(4年=東海大菅生)に右前安打を浴びるも、その後は得意のスプリットを低めに制球し、4者連続三振とギアを上げた。「あまり気にしていなかったが、結果として出たの良かった」と淡々と振り返った。

 この日は、NPB12球団のスカウトが集結。好投した右腕には「躍動感のあるパワーピッチャー。三振がとれる投手というところが1番の評価点」とNPB球団のあるスカウトからは称賛が上がった。

 猪俣は「プロ行くのはあくまで通過点で、そこから活躍しないと意味がない。プロに行くための練習と言うより、プロで活躍するための練習をやっている」と語った。

【大学野球】東北福祉大・猪俣駿太がスカウト陣の前で4者連続三振など猛アピール「プロで活躍するための練習を…」 - スポーツ報知
7月11~15日に台湾・台中で開催される「ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ」に臨む侍ジャパン大学日本代表の選考合宿第2日目が21日、神奈川・平塚で行われた。

猪俣選手の紹介

185センチ83キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・カット・スプリット

 セットから膝先を上げるほど大きく足を上げ、肘を一度背中側に伸ばしてから反動をつけ、オーバースローの角度で投げ込むフォームから最速155キロ、常時150キロ前後のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ前後のスライダー、110キロ台のカーブ、130キロ台のカット、140キロ台のスプリットを投げ込んでいきます。

 武器はダイナミックなフォームから投げ込まれる威力のあるストレート。非常に可動範囲が広く動作が多いためタイミングが計りづらく、腕の振りとリリースのタイミングが連動していないため、打者の多くが振り遅れています。さらにカウント球のカットを投げ込み、鋭く落ちるスプリットで打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。4年春は5試合を投げ33回5勝0敗28奪三振5四死球4失点で防御率1.09と好投しています。

指名への課題

 課題は非常に動きが大きいフォームのため、再現性の悪さとスタミナ消費の多さ。猪俣選手の投球フォームはタイミングが計りにくい動きの大きさと段階の多いフォームで、球速の速さも相まってストレートに振り遅れるシーンが多くなっています。

 しかし動きが大きいゆえにフォームや腕の角度が少なからずぶれが生じており、変化量が小さいカットやゾーンに広く投げられるカーブはあまり影響はないものの、鋭く曲がるが変化が早いスライダーとスプリットは大きく影響を受けており、投げた瞬間にボールとわかる精度の悪さに繋がっています。

 また動きが多いフォームのためスタミナの消耗が激しく、4回を超えたあたりからストレートの球速が145前後にまで落ち込んでいます。決め球のスプリットとスライダーは精度に課題があるため、仕留めるのに苦労しています。

指名順位予想

 先発で150キロを出せる馬力と、まだ精度に課題はあるもののキレのあるスライダーとスプリット。そしてより緩急を感じさせるカーブも持っているのは魅力の選手。即戦力とするにはスタミナ面もあり物足りなさがありますが、その状態でも好成績を残し続けており、高い伸びしろを残している選手です。

 ただ今年は1位候補に大卒投手が多く青山学院・鈴木選手や近畿大・宮原選手、駒沢大・仲井選手、富士大・角田選手と150キロを連発できる先発右腕も多いため、1位指名を勝ち取るには完成度がまだ足りません。そのため現状では2~3位指名候補となります。

 

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