<東京6大学野球:法大5-1東大>◇第5週第1日◇11日◇神宮
今秋ドラフト候補の法大・篠木健太郎投手(4年=木更津総合)が、投打の活躍で先勝に大きく貢献した。
投げては8回1失点(自責0)、打っては中越え2点適時三塁打を放つなど大活躍。篠木は「1人のバッターとしてチームの役に立ちたかった」と“9番打者”として直球を思い切りはじき返した。
一方でエースとしては「(今日の出来は)いやあ、全然良くなかったですけど」と苦笑いも、得意のカットボールを中心に7奪三振。「今日のピッチングを振り返って状態を上げていけたらと思います。優勝するために法政大学に入ってきているので。その覚悟を自分のピッチングで見せられたら」と力を込めた。
大島公一監督(56)は「篠木のピッチングとヒットがなければどうなっていたか分からない試合だったので、よく打ってくれました」と笑顔でたたえた。
篠木は5試合を投げて3勝1敗、防御率は1・03でリーグトップに躍り出た。
今秋ドラフト候補 法大・篠木健太郎が投打の活躍で東大に先勝 防御率1・03でリーグトップに – アマ野球 : 日刊スポーツ
【篠木選手の紹介】
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177センチ80キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・カット・フォーク
ゆったりとしたワインドアップフォームから最速157キロ、常時140中盤のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ台のスライダー、100キロ台のカーブ、130キロ台のカットボール、130中盤のフォークを投げ込んでいきます。
武器は150キロ台も記録する力のあるストレートと左打者に食い込む縦のカットボール。1年時から150キロ超えを連発した浮き上がるようなストレートを中心にスライダー・カット・フォークを組み合わせ、打者に自分のスイングをさせず打ち取っていきます。
チームでは先発・中継ぎ両面で起用。1年秋から登板すると、2年生からは先発を負かされ、先発・中継ぎとフル回転の活躍を遂げ一挙にドラフト候補まで上り詰めました。
しかし3年秋に肩を故障。ノースロー調整が続いた期間で投球フォームを改造し、それまでストレート中心に押していく投球だったものを、縦のカットも加えた変化球中心のストレートの出力を抑えたスタイルに変更。即戦力先発として上位指名が期待されます。
【指名への課題】
課題の一つが故障リスクの高さ。篠木選手は6シーズンを投げていますが、そのうちの3シーズンで故障リスクが増大しプロ入り後故障に悩まされるケースが多い700球以上を投げ込んでいます。残りの3シーズンも中継ぎメインだった2年秋でも500球以上、残りの2シーズンは3試合のみの登板だった1年秋と、途中で肩の故障により離脱した3年秋となります。
また4年生になりストレートの出力を落としたことで仕留めるのに苦労しており、特に左打者に対してストレートを捉えられることが多くなっています。クイックになると縦のカット・スライダーの制球がばらつくため、広めに使える右打者よりインコースを意識しないといけない左打者はゾーンが絞られることも、対左悪化の原因となっています。
【指名順位予想】
1年生から注目されていた選手で出力の高さを考慮すれば、即戦力だけでなく素材型としても評価できる選手。一方で大卒投手が大半だった23年ドラフト1位の多くが指名後故障しており、1位指名に故障リスクの高い篠木選手を指名するのは即戦力が欲しい球団にとっては大きなリスクとなります。
そのためロマン枠を指名できる余裕がある球団が指名対象となり、現状では単独1位~2位指名候補となります。あまり投げていないパワーカーブの割合が増えれば今の球速でも緩急を強く意識させられるため、カーブの投球割合をどれだけ増やせるかが今後の課題となります。

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