一死一、二塁のピンチで継投した左腕の大堀羚斗投手は、幼い頃から夢見てきた甲子園のマウンドで「絶対に抑える」と気合を入れた。右前打を打たれ、一死満塁とされたが焦りはなかった。「少しボールが甘かっただけ」と気を引き締め、より丁寧な投球を心掛けた。4番打者に鋭いスライダーを投じ、併殺打に抑えると力強いガッツポーズを見せた。四回には2者連続三振を奪った。
神戸市出身で、小学1年の頃から祖父と甲子園球場に足を運び、高校野球を観戦してきた。明豊では、1年の秋に背番号をもらい、2年の春夏は甲子園に連続出場したものの出番は回ってこなかった。「早くあのマウンドで投げたい」。黙々と練習に励み、変化球のキレや制球力を磨き続けた。
大分大会で成果が出た。チーム最多の15イニングを投げ、2失点と優勝に貢献。甲子園初戦の市立船橋(千葉)戦は登板機会がなかったが、自分がマウンドで好投する姿をベンチでイメージしながら仲間を応援してきた。
試合後、「甲子園は小学生の時から憧れていた場所。やっと立ててうれしい」と笑顔を見せ、「次戦もコースを投げ分け、打たせて取る投球をして勝たせる」。目標だったマウンドで力投するイメージはもうできている。
夏の甲子園、明豊・大堀羚斗投手が憧れのマウンドで「絶対に抑える」…3回満塁ピンチも併殺打でガッツポーズ【読売新聞】 第107回全国高校野球選手権大会第10日の15日、明豊は2回戦で佐賀北(佐賀)と対戦し、6―1で勝利した。五回に辻田拓未選手の走者一掃の二塁打で先制。六回と八回に加点して突き放した。3回戦は、第12日第4試合で県岐阜商
【大堀選手の紹介】
明豊⑩
大堀羚斗(3年)
最速132km/h pic.twitter.com/gMhaaWKqqf— タカハシ (@yakyuuzukikita) 2025年4月20日
179センチ80キロ 左投げ左打ち
変化球:スライダー・カーブ
セットから柔らかく肩甲骨を使い腕を大きく背中側にしならせ、大きく弧を描きながらスリークォーターよりも高い角度から投げ込むフォームから常時120キロ中盤のストレートを投げ込む左腕投手。110キロ前後のスライダー、100キロ台のカーブを投げ込んでいきます。
武器はコントロールの良さと落差のあるスライダーとカーブ。ストレートは120キロ台と決して速くないものの、スライダーとカーブが非常にブレーキが効いて落差があるため、ストレートは球速以上の速さを感じさせます。これらの球種を失投少なくコースに投げ込み、背中から腕が出てくるめ出処も見づらく、打者は苦しいバッティングを強いられ、長打にされていません。
チームでは先発・中継ぎ両面で起用。夏は甲子園を含め4試合で起用され、12(1/3)回8被安打8奪三振1自責点で防御率0.73と好投しています。
制球とフォームの癖が武器の技巧派として、今後どのように成長するかが注目されます。
【指名への課題】
課題はクイック時の腕の振り。大堀選手の通常時のフォームは腕全体の可動域が大きくリリースまでに時間がかかるため、ランナーが出ると全体的にフォームの動きが小さくなります。
特に腕の角度が通常時と比べ低くなり、よりスリークォーターの近い角度になりますが、そのせいで変化球の落差が落ち込んでいます。高い位置からストライクゾーンに投げ込む変化球がストライクゾーンからボールゾーンに逃げる変化球に軌道が変わってしまい、四球でランナーを貯めてしまうことが課題となります。
高めから腕が振れたときも振り自体が小さくなっているため変化量が落ち、ストライクゾーンまで届かずこれもボールカウントが増える原因となっています。
【指名順位予想】
素材型として特筆する点はなく、いくら高卒左腕といえども120キロ台は物足りないものとなります。スライダー・カーブは魅力的ですが、フォームの癖が非常に強くクイック時だとフォーム全体が小さくなってしまうこと。今後筋肉をつけることで可動域が小さくなり、武器でもあるフォームを矯正しなければならなくなる可能性があるなど、伸びしろという点でも課題と抱えています。
高卒で技巧派はあまり好まれないため、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。即戦力で好まれるタイプのため、進学・就職先で未知数のスケールアップをどれだけ果たせるかが注目点になります。



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