重い直球と独特の変化球が武器 青森山田 乕谷 朔ノ助選手 高卒右腕投手

◆高校野球秋季東北大会 ▽準々決勝 青森山田4―0東日本国際大昌平(16日・ヨークいわき)

 準々決勝で、青森山田(青森)は先発した乕谷(とらたに)朔ノ助ら、2年生投手陣3人が完封リレー。東日本国際大昌平(福島)に4―0で勝ち、3季連続の甲子園出場へ“王手”をかけた。

 勝利の方程式がピタリとはまった。3投手が3回ずつ、それぞれ9個アウトを取る完封リレーに、兜森祟朗監督(45)は「それぞれが色を出して、役割を果たしてくれた」とねぎらった。

 先発した乕谷は「いいスタートダッシュを決めるのが自分の役割」。ストライク先行で直球と変化球をバランス良く交ぜて的を絞らせない投球で、3回を3安打無失点と流れをつくった。

 新チームの投手陣について兜森監督は「いわゆる大黒柱が不在」と明かす。その中で勝利パターンを確立するために決めたのが乕谷、菊池統、下山で固定する継投だ。「余計な心配をする必要がなく、選手も準備しやすい」と話し「秋は経験が物を言う。専門分野を任せて、ダメなときでもその反省は次に生かしてほしい」と挑戦させ続けてきた。先発の乕谷は、青森県大会準々決勝の八戸工大一戦から東北大会初戦の古川学園戦まで毎試合失点してきたが、この日は無失点。「打たれても想定内だと、次のことを考える余裕ができてきた。この試合で自信がつきました」と成長を実感している。

 準決勝ではセンバツ切符を懸けて花巻東と対戦する。乕谷は「一つの山場となる試合。全力で投げてしっかりゲームをつくる」と、役割を全うするのみだ。

【高校野球】青森山田 3季連続の甲子園出場へ“王手”…3投手の完封リレーに兜森監督「それぞれが役割を果たしてくれた」 – スポーツ報知

 

【乕谷選手の紹介】


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173センチ83キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 

 ノーワインドアップから軸足を曲げ重心を落とし、低い位置からスリークォーターよりも高い角度の腕の振りで最速142キロ、常時135前後のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、100キロ台のカーブ、130キロ台のチェンジを投げ込んでいきます。

 武器は低い軌道で投げ込まれる重さを感じさせるストレート。差し込める威力あるストレートを中心にフォークのように鋭く落ちるスライダーと30キロの落差があるカーブ、小さな変化のチェンジで打ち取っていきます。ストレートが低い位置から浮かび上がるような軌道で投げ込まれるため、同じように浮いてくるスライダー・カーブに誘い込まれ安定して空振りを奪えています。

 チームでは主に先発で起用。地方予選では3試合を投げ10回7奪三振で自責点0,防御率0.00と好成績を残しています。冬の間にトレーニングを積んだことで体重を5キロ増やし、最速も5キロ伸ばすことに成長。

 小柄ながらキレのある投球が魅力の右腕として、さらなる活躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題はストレートが右打者のインハイに抜けやすい点。特にセットになると高めに抜ける割合が非常に高くなるため、右打者の真ん中からインに投げ込む際は、球速を抑えた制球重視で投げ込んでいます。

 このためそんな球が抜けてしまうと130前半で引っ張りやすいコースに浮いてくる球が投げ込まれてしまうため、ホームラン性の当たりが増えています。

 スライダー・カーブに比べてチェンジアップが浮いてしまうことが多く、横のチェンジのため浮くと非常に打ちごろになりやすい軌道で使えていません。そのせいで左打者のアウト、右打者の膝元を意識させられる球がなく、どうしても引っ張りやすい投球内容になっています。

 

【指名順位予想】

 今年の青森山田は投手3~4人を常時運用して一人辺り最多でも5イニング程度で降板するため、長いイニングを投げられるスタミナのアピールが減っています。

 身長も175を切っており、180を超えないと低身長とされる投手の世界では素材が求められる高卒ではマイナスポイント。ただ130キロ前半でも空振りを奪えるストレートは魅力であり、スライダーとカーブの精度が高いのもポイント。順位としては育成6~7位候補ですが、青森山田は堀岡選手(巨人16年育成7位)以降育成のプロ入りがなく、育成指名を拒否している可能性があるため、指名漏れ候補となります。

 

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