◆第107回全国高校野球選手権 静岡大会 ▽4回戦 御殿場西6―0掛川西(22日、ちゅ~る)
今春静岡県16強の御殿場西が、昨夏甲子園出場の掛川西を6―0で下して8強進出を果たした。
先発した180センチ左腕の杉本迅投手(3年)が掛川西打線をわずか3安打に封じ、7奪三振の完封劇。6―0の9回には連続四死球で2死二、三塁のピンチを背負ったが、冷静に最後の打者を三邪飛に打ち取ると、喜びながらマウンドに駆け寄る仲間に笑顔を見せた。「8回から崩れてきていたので、最後抑えた時はホッとしました」と胸をなで下ろした。
打撃でも存在感を見せた。4回に左犠飛で2点目を挙げると6回には中前適時打を放ち、2安打2打点と勝利に貢献した。24日の準々決勝では、春の静岡県覇者・聖隷クリストファーと対戦する。初となる夏の甲子園出場に向け、格上撃破を目指す。(伊藤 明日香)
【杉本選手の紹介】
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180センチ74キロ 左投げ左打ち
変化球:スライダー・カーブ・フォーク
セットから上半身を突っ込ませない力みのない腕の振りから最速143キロ、常時130前半のストレートを投げ込む左腕投手。110キロ台のスライダー、100キロ前後のカーブ、120キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。
武器は力みのない腕の振りから伸びと角度のあるストレートと落差のあるスライダーのコンビネーション。球速以上の力があるストレートを中心に、角度のあるスライダーとカーブのコンビネーションで打ち取っていきます。
チームでは主に先発で起用。地方予選では4試合25(1/3)回を投げ、22奪三振で自責点はわずか1点。防御率0.36と好成績を残しています。
入学当時は120キロも投げられない制球もめちゃくちゃと評された選手でしたが、監督指導のもとフォーム矯正と体づくりに注力し、最速を20キロ伸ばすまでに成長。チームのエースとして起用されるまでになっています。
また打者としてもボールをしっかりと捉えるバッティングセンスがあり、10打数5安打2打点と打撃面でも結果を残しています。
球速以上のキレがある左腕として、さらなる成長が期待されます。
【指名への課題】
課題はスタミナが切れてくると高めに抜ける割合がかなり増えること。杉本選手のフォームはあまり上半身を動かさない動きの少ないフォームですが、このフォームを支えるのが上半身が倒れこまないよう支える下半身。しかしスタミナが切れてくると下半身の粘りがなくなり、上半身が倒れこまないようリリースポイントが早くなっており、高めに抜ける原因になっています。
このため5回以降は目に見えてストレートの角度がない高めに抜けるものが多く、特に右打者に対しては高めが増えるため、スライダー頼りの投球になっています。このため5回以降はなかなか空振りを奪えずランナーを貯めてしまうことが多くなっています。
【指名順位予想】
まだ体も細く球速は130キロ台ながら差し込める球威が魅力。力みのないフォームで制球力を維持しているため、今後球速を上げるために腕の振りが強くなった際にフォームが崩れないかが不安点になります。
派手さはなく、スタミナが切れてからの腕の振りが緩くなってしまうのが課題ですが、伸びしろと現状の球速でも抑えられる点、スライダーとカーブが安定している点がプラスポイントのため、伸びしろ重視で育成4~6位評価となります。


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