◇17日 全国高校野球選手権神奈川大会3回戦 上溝南9―1川崎総合科学(バッティングパレス相石スタジアムひらつか)=7回コールドゲーム
涙をぬぐった公立高校のプロ注目左腕がプロ志望を明言した。川崎総合科学の小宮悠瞳投手(3年)は8点ビハインドの6回に登板し、先頭に右前打を許したものの後続を断って1イニングを無失点。「自分が抑えて流れをもってこようと思って投げました…。高校野球は終わってしまいましたが、高卒でプロが夢。志望届を出して選んでくださる球団があるのならそこで頑張りたい」と話した。
180センチの角度があるフォームから繰り出す最速142キロの直球と精度が上がったスライダーが武器。強敵の湘南学院戦で173球を投げて2失点完投してから中3日とあって、先発登板を回避して1番センターでスタメン出場。6点を追う4回にはチーム初ヒットとなるタイムリーも放ったが「初回の攻撃から1点を取る意識が薄くて淡泊だった」と、野手の立場からコールド負けを振り返った。
今春、強打の武相を相手に好投して自信を深めた左腕を、NPB3球団が視察。ヤクルトの余田スカウトは「胸郭がやわらかいのは天性のもの。腕が長くて遠心力を使って投げる器用さもある。育ててみたい投手」と素材の良さを評価した。川崎総合科学の左腕・小宮悠瞳、プロ志望を宣言 魅力は『胸郭のやわらかさ』プロスカウトも「育ててみたい」と評価【高校野球】:中日スポーツ・東京中日スポーツ
【小宮選手の紹介】
180センチ70キロ 左投げ左打ち
変化球:スライダー・カーブ
セットから大きく足を上げ、腕をしならせスリークォーターより高い角度で投げ込むフォームから最速142キロ、常時130中盤のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ前後のスライダー、110キロ前後のカーブを投げ込んでいきます。
武器は柔らかな体と投手向きの長い腕を使ったフォームから繰り出されるストレート。胸部が非常に柔らかく腕のしなりを効かせることができるため、非常に球威のあるストレートを投げ込めています。
チームでは主に先発で起用。地方予選では2試合を投げ10イニング7奪三振10四死球2失点で防御率1.80と好投しています。スカウトからも素材の良さを評価されており、9月8日にプロ志望を提出しています。
【指名への課題】
課題はクイックでもフォームがあまり変わらない点。ランナーが出ると小宮選手のフォームはあまり足を上げなくなるフォームになりますが、柔らかい胸筋を使って投げるため腕を振る際の動きに時間がかかっており、クイックとしては遅めのフォームになっています。
またクイックになると足を上げられないため足を上げられない分の球威を腕の振りで補う必要があり、上半身が突っ込みやすくなり右打席に大きく抜ける球が多くなっています。そこにスタミナが切れて足が上半身が突っ込むのを支えられなくなるとより抜けやすくなり、変化球が抜けてボールカウント先行の苦しい投球になっています。
【指名順位予想】
胸周りの柔らかさで発動できる躍動感のあるフォーム。投手向きの長い手足と、素材型としてスカウトから高く評価されています。一方で素材を活かしたフォームゆえにクイックをどう改善するかが鍵となります。
去年西武から育成1位指名された冨士大和選手が同じように腕をしならせ出所が見づらいフォームながらすでに150キロを叩きだし急成長しており、同じようなタイプの小宮選手は素材型の育成に自信がある球団にとってはぜひ欲しい選手。
ただ冨士選手は魔球ともいわれるチェンジがあったものの、小宮選手のスライダーは抜け球も多くまだ精度不足のため、育成3~5位となります。

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