力強い腕の振りから繰り出されるカーブが武器 帝京大可児 富田 櫂成選手 高卒右腕投手

◇27日 全国高校野球選手権岐阜大会準決勝 帝京大可児3―2中京(ぎふしん長良川)
 緩急自在の投球でチームを勝利へ押し上げた。帝京大可児は先発した富田櫂成投手(3年)が7安打2失点で完投。直球に切れ味抜群のスライダーを巧みに織り交ぜる投球をみせて、大垣日大、岐阜第一に続いて中京も下す原動力となった。
 「自分が出せるピッチングを100%出すというところで、今日も出し切れた」。チームは3年ぶりに決勝へ進出。「自信持っていけるかなと思います」。岐阜の頂点をしっかり見据えていた。
 1年間かけた成長を証明している。田口聖記監督はかつての富田を思い出す。「秋はスピードにこだわって、力いっぱいに投げていた」。今、その姿はない。「どれだけ速いボールを投げても打たれたら意味がない」。押すところは押し、引くところは引く。そして、丁寧にアウトを重ねてリードを守り切った。
 28日に戦う相手は3年前の決勝で惜敗した県岐阜商に決まった。「人一倍甲子園への執着心がある」というチームの中心にいる右腕を田口監督はこう信頼する。「最後にマウンドに立っているのは富田だと思います」。頼もしい仲間と”あと1勝”をつかみにいく。

3年ぶり決勝の帝京大可児、「人一倍甲子園への執着心がある」富田櫂成の緩急自在の投球が快進撃の原動力に【高校野球岐阜大会】:中日スポーツ・東京中日スポーツ

 

【富田選手の紹介】


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180センチ80キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ・フォーク

 

 セットからグラブを掲げたあと小さく上半身を捻り、勢いをつけてオーバースローの角度から力強く腕を振るフォームから最速147キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ前後のカーブ、130キロ台のフォークを投げ込んでいきます。

 武器は高さのあるブレーキの効いたカーブ。力のあるストレートで押していきながら、タイミングを外すポイントの見極めが難しいカーブを組み合わせ、縦のスライダーと球速のあるフォークで打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。地方予選では5試合34(2/3)回を投げ、16奪三振14失点で防御率3.63となっています。

 球速を伸ばすため、フォーム改造と体づくりに着手。現在の捻りを加えるフォームに変更したことに加え、これまで取り組まなかった下半身周りの筋肉を徹底的に強化。その結果さらに球速が向上し、ストレートに力が増しました。

 県No.1と評される右腕であり、指名が期待されます。

【指名への課題】

 課題に一つが投球の引き出しが思ったよりも少ないこと。富田選手の持ち球であるフォークはまだコントロールがいまいちで、変化はいいもののすっぽ抜ける者も多く、ランナーが出ると投げづらい球になっています。

 そしてストレートも球威はあるもののコントロールはいまいちで、特に右打者のインハイに抜ける球が多く、地方予選では複数回右打者の頭部にぶつけるシーンがありました。さらにランナーが出ると球速向上のために取り入れたひねりがなくなるため球威が落ち込み、差し込めずしっかりと打ち返されています。

 そのためカウント稼ぎがカーブへの依存度が高く、カウントを悪くできない1~2球目でスライダー・カーブ待ちでタイミングを取られ、しっかりとセンター方向に打ち返され崩れています。

 

 

【指名順位予想】

 フォームの流れがスムーズではなく、腕を振る直前で一度止まってしまうときがあり、腕の振りがかなり強く負荷が大きくなっています。そのため将来的に肩の故障が懸念されるフォームのため、プロ入り後はもっとスムーズな動きのフォーム矯正が求められます。

 またストレートが安定しないためフォークが機能しておらず、カーブ・スライダー頼りで3ストライクが苦労しているのが難点。ただ2年から体を大きくし球威を増す成長性やカーブ、スライダーは光るものがあるため、伸びしろ期待の選手。進学の可能性が高いと報道されている選手ですが、プロ志望を出した場合は6~7位指名候補となります。

 

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