日本海リーグ選抜は19日、千葉県鎌ケ谷市で北海道日本ハムファイターズ(ファーム)と交流戦を行った。石川ミリオンスターズからは9選手が選出。稲葉篤紀2軍監督率いる日ハムの有望株軍団を7―0で完封した。
日本海選抜は石川の岡﨑太一監督が指揮を執り、四回に一挙5得点を先制。石川勢は1番・間野勇翔が2安打2打点、大誠と大坪梓恩が各1安打を記録。投手陣は4番手の是澤太陽から浜新之介、黒野颯太、北浦遼那とつなぎ、それぞれ1回を投げた。日ハムは最速162㌔のザバラが最終回に登板した。
【浜選手の紹介】
180センチ79キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・シンカー
経歴:和歌山南陵 – 大阪経済大 ‐ 石川MS
解禁年:2025年
セットからあまり上半身を動かさず、サイドスローの角度から投げ込むフォームから最速145キロ、常時130後半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、120キロ台のシンカーを投げ込んでいきます。
武器は大きく変化するスライダー。ストライクゾーン内で勝負する投球スタイルながら、大きく縦に変化するスライダーで空振りを奪います。
チームでは主に中継ぎで起用。今シーズンは23試合に登板し53(2/3)回59被安打50奪三振32四死球44失点(自責38)で防御率6.37となっています。
奪三振率8.39と130キロ台ながら高い三振能力を誇る中継ぎとなっています。
【指名への課題】
課題は変化球全体の精度が悪く抜け球が多いこと。特にシンカーが安定しておらず右打者に向かって大きく抜けてしまうため、使えている球はストレートとスライダーのみになっています。
そしてスライダーも右打者の外中心に投げ込みますが、2ストライクまでは持っていきやすいものの変化が小さいため空振りが奪えず、どうしても厳しいコースに投げざるをえない球種になっています。さらに力んで制球が甘くなったストレートも同様のコースに構えるため2ストライクからどんどんボールカウントを増やしてしまい、四死球率の高さが原因となっています。
あまり上半身を動かさないためストレート・スライダーの抜け球は少ないものの、変化・球威に限界があり、腕の振りに依存するため力んでしまうとコントロールに大きく影響してしまい、安定した投球ができていません。
【指名順位予想】
1~2割ですが、大きく縦に変化する魅力的なスライダーを投げており、あのスライダーを安定して投げ分けられるようになり、シンカーのコントロール安定でストレートの140前半が最低ラインとなります。
このため現状では指名漏れの可能性が高くなっています。サイドスローはあまり球種が多いタイプではないものの、150キロ台で勝負できるタイプでなければストレート以外でもカット・カーブ・フォーク類で4球種は必要です。シンカーが決め球に使えるほどに安定し、カットとあと1球種習得できた場合、その時点で25歳以内であれば育成4~5位候補となります。
