井坪陽生選手を三邪飛、川﨑俊哲選手を一ゴロ、山田脩也選手を三飛と1回を三者凡退に仕留めた。しかし、まず口にしたのは反省の弁だ。
「課題も出たので、そこをシーズンの中でもう一回つぶしていけたらなと思います。課題というのは球速であったり、それぞれ違う球場への対応だったりとかですね」。
SGLは「投げやすいんですけど、投げやすすぎてなんか…ちょっと崩れた感じはしたので」という。おそらく自身にしかわからない微妙な感覚なのだろう。
この日最速の143キロにも「もうちょっと出るとは思ったんですけど」と満足はできなかったが、「NPBが相手となると威圧感もあるので、その中で抑えられたのは自信になりますね」と胸を張った。
ミリオンスターズOBでもある川﨑選手とは面識はないが、北陸大学時代の友人に輪島出身の選手がおり、そのつながりで知ってはいたという。その川﨑選手もしっかり抑えた。
今後に向け、「シーズンを投げきることと、その延長線上でNPBに入れたら入りたいです」と意気込んでSGLを後にした。
阪神タイガース・ファームとの練習試合で石川ミリオンスターズ(日本海リーグ)が得たものとは(土井麻由実) - エキスパート - Yahoo!ニュース
【藤井選手の紹介】
175センチ80キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・チェンジ・ツーシーム
経歴:滋賀県立伊香 – 北陸大-石川MS
解禁年:2025年
セットからしっかりとタメを作り、重心を落とさずスリークォーターよりも高い角度から投げ込むフォームから最速143キロ、常時130後半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。
武器はコースに投げ込むストレートと小さな変化のコンビネーション。横の変化のスライダーや緩めのスライダー、小さく変化するチェンジアップとツーシームで引っかけさせ、打たせて取るピッチングを披露しています。
チームでは主に先発で起用。25年は21試合に登板し52回47被安打50奪三振22四死球で29失点(自責29)で防御率5.02となっています。
【指名への課題】
課題は決め球のなさと左に体が倒れる癖。藤井選手の投球スタイルは決まった決め球がなく似た軌道の球で芯に当てさせないピッチングで打ち取ります。しかし全体的に球威が足りないためストレートが140前半に達しない日は球威が足りず、芯でなくてもヒットにさえ打ち取れていません。
また投げた直後にファースト側に体が倒れてしまうことがあり、リリース後この動きをした際は大きく左打席側にすっぽ抜けてしまいます。特に横のスライダーがを投げる際が倒れることが多く、しっかり腕を振れていません。そのためしっかり決まれば武器となるスライダーですが、腕の振りを弱めたものを投げざるをえず、右の横投げながら右打者も安定して打ち取れていません。
【指名順位予想】
チーム事情で先発で起用されているものの、決め球がないうえに先発するために出力をセーブせざるを得ず、130中盤から後半のストレートのため空振りを奪えず炎上する試合を多くなっています。
リーグ前半では中継ぎ起用でその時は無失点で抑える試合も多かったため、現状のスタイルを続けるなら中継ぎ候補となります。ただスライダーを安定して投げ込めなければ決め球がないため、中継ぎ登板で平均145前後,スライダーとチェンジ、ツーシームが安定しなければ指名漏れとなります。上記全ての課題がクリアできて育成6~7位となります。
