◆イースタン・リーグ 巨人2―1楽天(28日・ジャイアンツタウンスタジアム)
巨人の4年目右腕・花田侑樹投手が、イースタン・楽天戦に先発。公式戦2度目の先発マウンドで、5回4安打1失点と試合をつくった。 初回2死から浅村に甘く入った直球を右翼席へ運ばれ、先取点を献上。それでも140キロ中盤の直球にカーブ、カットボール、フォークなどを織り交ぜ、2回以降は散発の2安打に封じて最少失点で5回を投げ抜いた。公式戦初勝利はならなかったが、公式戦初登板だった21日の同オイシックス戦(ハードオフ新潟)で課題だった制球は改善が見られ、低めに制球されたボールも見られた。
試合後、桑田2軍監督は「『低めに投げる練習をしなさい』と言って、投手コーチと取り組んできて、低めを非常に良い球が通るようになってきた。勝負球の精度とか、課題はまだまだたくさんあるけれど、前回の最低限の課題は克服してきた跡が見える投球だった」と評価した。
【花田選手のこれまでについて】
花田選手は21年ドラフト7位で広島新庄から入団。打撃も魅力の長身右腕でしたが、1年目のオフに肘のクリーニング手術を実施。
しかし花田選手の苦労はこれで終わらず、23年10月にはトミージョン手術を受け、長いリハビリ期間に入ります。1年半のリハビリを受け、25年の2・3軍紅白戦でついに実戦登板を果たし、8月にはファームで初先発も体験。ようやく順調に至ったかと思いきや、同月の楽天戦で肩痛を発症。10月に投球できるまでには回復し、現在沖縄で開催されているジャパンウインタ―リーグに派遣されています。
このように花田選手のプロ入り後はほぼリハビリに費やされており、2軍登板は4年間でわずか2試合。素材型ということも考慮してもかなり危うい立場となっています。
【花田選手の現在の投球スタイル】
花田選手はで片足をファースト側に下げたセットで構え、オーバースローの角度から投げ込むオーソドックススタイル。140前半のストレートにカットでカウントを稼ぎ、ブレーキの効いたカーブと手元で落ちるフォークで空振りを奪っています。
コントロールはまとまっており、特に変化球は失投に繋がるような抜けがないため、ストライク先行で投げ込めています。球速は140後半を記録するシーンもあったものの、登板したスタジアムのスピードガンは甘めに感じられたため、実際はマイナス5キロ前後と仮定します。
球速よりも変化球をコースに投げ込み見逃し・空振りを奪うスタイル。本人も先発を目標としており故障が多い選手のため登板間隔を保てる先発向けとなっています。
【これからの課題】
課題は二つでクイック時の投球内容と、変化球に比べストレートが高めに集まりやすい点。
花田選手のフォームはセットから上半身を傾けオーバースローで投げ込むスタイル。セット時はこの一連の動きがスムーズで伸びのあるストレートに精度のよい変化球が再現されています。
しかし動きが大きいフォームのためクイックになると一連の動作がぎこちなくなり、リリースポイントがばらけて制球が悪化。特にストレートはばらつくうえに球速も130後半まで落ち込んでおり、魅力の伸びも失われています。変化球もカーブ系がボール1つ高くなることが多くなっており、カウントを整えるのが難しくなっています。
二つ目の課題であるストレートのコントロール。花田選手のコントロールは変化球はいいものの、ストレートが高めに浮いています。
ジャパンウインタ―リーグは満遍なく登板機会を与えるため1~2イニングに留まることが多く、来季は2軍先発が西舘ー園田ー横川ー山城ー松浦ー泉ー又木ー堀田選手と先発未経験・1年目の未知数の選手で多く構成されます。花田選手も故障がなければ登板機会は与えられるため、先発で登板しながら140中盤を出せるようになるのが最低ラインとなります。
しかし立場が危ういことには変わりなく、来年も故障で3軍メインとなれば戦力外候補になってしまいます。
