巨人・西舘 勇陽選手のここまでの成長と先発ローテへの課題とは

◆紅白戦 紅組―白組=7回制=(11日・サンマリン宮崎)

 巨人の西舘勇陽投手が11日、今季チーム初実戦となった紅白戦に白組の先発として登板。打者7人と対戦して3安打無失点、1奪三振の結果を残した。

 初回は門脇を投ゴロ、佐々木を二ゴロ、岸田に左前打を浴びたが盗塁死。2回は石塚に左前打、大城に中前打で連打を浴びたがその後の荒巻を3球三振、ドラ4ルーキー皆川を二ゴロ併殺打に打ち取って切り抜けた。

【巨人】白組先発・西舘勇陽が2回を3安打無失点 宮崎キャンプ紅白戦 – スポーツ報知

 

【西舘選手の現状について】


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 23年ドラフト1位で入団し、25年6月11日のソフトバンク戦で7回3失点で先発初勝利。しかし25年は15試合に登板し2勝3敗防御率4.22と、満足のいく結果とはならず、本人も悔しいシーズンと語っています。

 オフにはチェンジアップを解禁し、キャンプではインコース責めを意識した投げ込みを行っています。そこで今回は3年目となった現状での成長と、先発ローテに入るための課題について触れていきます。

【西舘選手の成長】

 西舘選手の投球スタイルといえば、140後半から150キロの威力あるストレートを中心に、カットとスライダーを見せ球にフォークで空振りを奪うスタイルです。しかし変化球の精度がかねてからの課題で、突然ホームランコースに変化球を投げてしまい痛打される展開が西舘選手の崩れ方です。

 ライブBPでもカットとスライダーの精度が甘く、ストレート頼りになりストレートに狙いを絞られうまく見逃されていました。決め球となりえるフォークも自信をもって投げ込めておらず、不安定な結果となっていました。

 

 

 その後の紅白戦で大きく変わっていたのは、カーブの扱い方。ライブBPでは全く投げていなかったカーブを投げ込んでおり、荒巻選手に対してはインへのカットでインコースへの速球系を意識させ、アウトコースへのカーブで全く反応できていない見逃しを奪っていました。その後もカーブでうまく躱す場面があり、苦手だった左に対して

 25年のカーブの割合は1割未満とあまり投げ込んでいないものの被打率は低く、制球型でない西舘選手にとって、広いゾーンでストライクを取りやすいカーブは有効なカウント球となります。

 先発としてストライク先行で投げ込むには、このカーブの割合をどれだけ増やせるかが鍵となります。

【先発として安定するための課題】

 西舘選手が苦労しているのは、やはり決め球。フォークの精度が甘いため追い込んで位から要求できず、出力を上げたストレートで押そうとして力んでしまい、制球が悪化しカウントを悪くする展開が多くなっています。

 

 西舘選手はストレートの割合が多いゆえに被打率も高く、ストレートを振るのを躊躇させる変化球がありません。ストレートを狙いに来た打者から空振りを奪うためのフォーク・チェンジが計算できていないため、カットで空振りを取りづらい右打者の打ち取りに苦労しています。

 もう一つがスライダーの精度不足。西舘選手はフォークばかり注目されがちですが、横変化で速球タイプのスライダーを持っており、落差もあるため左右に使える決め球の一つです。ただこのスライダーも安定感にかけるうえ、ストレートとは大きく軌道が異なるため、ストレートを意識させていないと空振りを奪えない球です。

 そしてストレートを意識させるためにはフォークを安定させ、フォークも前提としたストレートへの対応という、より打者の思考を混乱させ違う軌道の球への対応を遅らせる投球ができないと機能しないため、やはりフォークの精度アップが鍵となっています。

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