(18日、第108回全国高校野球選手権三重大会2回戦 昴学園2―3宇治山田商=延長10回タイブレーク)
県内屈指の有力投手に躍り出たのは、ちょうど1年前の三重大会だった。石川投手は、昨春の東海大会で優勝したシード校の三重を、三塁を踏ませず完封し、初戦で退けた。3試合で連続21イニング無失点を続けたが、準々決勝で失点し、敗れた相手が宇治山田商だった。
昴学園のエースとして今春の県大会で初優勝し、第1シードとしてのぞんだ今夏の初戦。「緊張感はなく、球は走っていた」と石川投手。三回に失策も絡んで2点を失ったが、すぐに四回に追いつき、相手の左腕・二ノ宮光平投手(2年)と一歩も譲らない投手戦になっていた。
「最後の場面で、うちができなかったことを、相手はきっちりやってきた。甲子園に行くには、まだ足りないものがあるということ」と東監督。石川投手は試合後、「中学のチームでは2番手投手だった自分を、監督と仲間がここまで育ててくれた」と話した。プロ志願届を出すことを明らかにした。
石川選手の紹介
178センチ75キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カーブ・フォーク
セットから肩を落とし肘を伸ばし、そこから反動をつけてオーバースローの角度から投げ込むフォームから最速145キロ、常時140前後のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のフォークを投げ込んでいきます。
武器はキレのある縦の変化球のコンビネーション。コーナーに投げ込むストレートと落差のあるカーブ、右打者のインコースに食い込むフォークで打ち取っていきます。
チームでは主に先発で起用。夏の地方大会では9(1/3)回6奪三振2四死球3失点(自責0)で防御率0.00となっています。
9月17日にプロ志望を提出。県内注目の右腕となっています。
指名への課題
課題はフォームの精度が甘く決め球に欠ける点。石川選手の変化球のコントロールはある程度ばらけているものの、スライダー・カーブは縦変化で変化量自体は大きいため、ある程度ばらけてもカウント球として使えており、そこまで問題にはなっていません。
しかしフォークはチェンジアップのように右打者に食い込む変化をするものの、精度の甘さが堅調に出ており、横に動くものの縦の落差がほとんどなく空振りを奪えていません。通常のフォームの抜け球のように全く変化せずホームランボールになるケースではないため、失投=長打になるリスクはないものの、空振りが欲しい場面でも落ち切らずゴロ性のヒットを打たれています。
長打に繋がる失投はないものの空振りを奪えないため内野の守備力に依存してしまい、ランナーを貯めていきやすい傾向にあります。
指名順位予想
動きが大きいフォームながらクイックでもあまり球威が落ちないフォームなのは魅力ですが、決め球といえるほどの変化球がまだないことは課題となります。170センチ台とあまり上背があるタイプでもないため、大きな課題はないものの大きなプラスポイントもない選手となっています。
現状では高卒としての伸びしろを期待して育成3~4位指名候補となります。

