クイックでも出力が落ちないオーバースロー 耐久 野﨑 健友選手 高卒右腕投手

<高校野球春季和歌山大会:耐久4-1和歌山東>◇9日◇準決勝◇紀三井寺

ペリー来航の1年前となる1852年(嘉永5)に創設され、24年のセンバツに出場した耐久が和歌山東を4-1で破り、春は24年ぶりの決勝進出を決めた。

先発野﨑健友投手(3年)が「フォームを意識しながら投げた。結果的に抑えられたのはよかった」と9回6安打1失点で完投。打線は今春初スタメンの主将、橋爪兜馬外野手(3年)がスクイズを決めるなど起用に応えた。井原正善監督(42)は智弁和歌山との決勝に向け「自分たちの力をプレッシャーなく発揮できる機会。硬くならず、気持ちの持っていき方などを夏につなげてほしい」とナインに求めた。

【高校野球】耐久、春は24年ぶり決勝進出 野﨑健友9回1失点「抑えられたのはよかった」 - 高校野球 : 日刊スポーツ
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野﨑選手の紹介

175センチ81キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・チェンジアップ

 セットからあまり重心を落とさず、肩甲骨を柔らかく使いオーバースローの角度で投げ込むフォームから148キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、120キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器は140前半で投げ込める威力のあるストレート。縦のスライダーでカウントを稼ぎ、真っすぐ落ちるチェンジアップで打ち取っていきます。腕の振りがコンパクトなためクイックでもあまりフォームが変わらず、オーバースローの弱点であるランナーが出ると出力が落ちる課題を苦にしていません。

 チームでは主に先発で起用。夏の地方大会では4試合に先発。32回19奪三振8失点で防御率1.13と好投しています。野手としてのセンスも買われていたものの、高校時代から投手転向。山本由伸選手を参考にフォームを作り、1年時の最速133キロから15キロを伸ばしており、伸びしろを買われています。

 8月26日にプロ志望届を提出。公立からのドラフト指名候補として注目されます。

指名への課題

 課題は決め球不足による奪三振の低さ。野﨑選手はストレートを中心にスライダーでカウントを稼ぎつつ打ち取っていきますが、決め球のチェンジアップが落ち切らず打ち取るのに苦労しています。スライダーもカウント球としては使えるものの、警戒する球がストレートとスライダーの2球種のみのため絞りやすく、読み打ちをしやすいため少しでも甘くなるとタイミングが合ったうえでヒットにされています。

 チェンジアップは落差はあるものの変化量を制御しきれておらずランナーがいる場面で投げ込み地面に叩きつける高さまで落ちてしまい、捕手がはじいてランナーを進める結果となりました。このため今の制御ではランナーがいる場面では使えず、より球が絞りやすくなるためランナーがでると連続で打ち込まれています。

指名順位予想

 もともとは進学の意思が強かったものの、地方大会で好投を続けていく中でプロ志望が強くなった経緯があります。このため支配下縛りをしている可能性がありますが、現状ではオーバースローに近いフォームであまり球種を増やせないにも関わらず、生命線となるチェンジの精度に課題があること。あまり上背がないことがマイナスポイントになり、高校時代から投手を始めた消耗の少なさと伸びしろ。そしてオーバースローでも出力が落ちないのがプラスポイントなります。

 支配下縛りがなければ育成1~2位指名候補。縛りがあれば7~8位指名候補になります。

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