投げおろす変化球が武器の中継ぎ左腕 国学院大 冨田 遼弥選手 大卒左腕投手

◇29日 東都大学野球 亜大2-1国学院大(亜大グラウンド)

 亜大が国学院大に2―1で競り勝ち、勝ち点を3として3位を決めた。今秋ドラフト候補の草加勝投手(4年・創志学園)が4安打無四球で1失点完投勝利を飾り、リーグ最多の今季勝利数を6に伸ばした。国学院大は冨田遼弥投手(1年・鳴門)が初先発して5イニングを1失点。この試合は埼玉・UDトラックス上尾スタジアムで予定されていたが悪天候予報のため、28日のうちに人工芝の亜大グラウンド(東京都日の出町)に球場を変更して行われた。

昨年センバツの大阪桐蔭戦で8イニングを3失点と力投した期待のルーキー、国学院大の冨田遼がカットボールを低めに決め、5イニングを6奪三振で5安打1失点。「4回ぐらいから球威が落ちてきて交代してしまったが、相手の投手は最後まで投げきった。これが東都でエースとして4年間の積み上げてきたものと感じた。自分もああいう投手になりたい」

 秋春連覇を逃したチームは投手陣の底上げが大きな課題。鳥山泰孝監督(47)は「1年春からこういうピッチングができるのは頼もしい」と好投を評価した。

センバツで大阪桐蔭を苦しめた鳴門エースが東都デビュー 国学院大の左腕・冨田遼が初先発1失点:中日スポーツ・東京中日スポーツ
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冨田選手の紹介

179センチ85キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジ

 セットから上半身を捻りながら腕を伸ばし、オーバースローより低い角度から投げ下ろすフォームから最速148キロ、常時140前後のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のチェンジを投げ込んでいきます。

 武器は角度のあるフォームから投げ込まれる落差のあるスライダーとカーブ。高い位置からリリースされながらホームベースに当たるほどの落差で落ちる変化量があり、一方でストライクゾーンにも投げ込め、カウント・決め球両方で使われています。バッターもポイントの見極めが難しく、スライダーを意識しているところに球速以上の速さがあるストレートで空振りを奪っています。

 チームでは主に中継ぎで起用。4年春は6試合を投げ12回7奪三振4四死球で防御率2.25となっています。

 先発経験もあり、先発・中継ぎどちらでも期待できる選手として将来的にプロ野球入りを目標としており、今後の成長が期待されます。

指名への課題

 冨田選手は球速よりも、角度と緩急、そしてコントロールで打ち取っていくタイプ。130キロ台のストレートでも空振りを奪える理由は、スライダーを意識させたところでストレートを投げ込むことで打者が球速以上の緩急を感じていること。そのため空振りも振り遅れたものが多くなっています。

 そのためにスライダー・カーブをゾーンに投げ込み常にこの2球種を意識させておく必要がありますが、その攻め方がスタミナが切れてくると苦しい内容になっています。

 冨田選手のフォームは投げ終えた後、右バッターボックスに体が流れる癖がありますが、まだ投げ始めの序盤は右足でしっかりと踏みとどまり、流れても足一歩分程度でリリースに大きく影響していません。

 しかし球数が増えてくると投げ終わった後大きく体が流れるようになり、特に左打者相手だとスライダーやカーブが構えよりアウトコースに流れてしまっています。このため生命線だったゾーンぎりぎりへの緩い球を打者が見逃しやすくなり、カウントが悪化しインよりに構えたストレートを狙い撃ちされています。

 中継ぎとして短しイニングを投げるなら目立たない課題ですが、先発として計算するならスタミナアップ、またはストレートを強振させないチェンジ・フォーク系のストレートタイプの変化球の精度アップが求められます。

指名順位予想

 オーバースロータイプは意外と球速が伸びないため、ストレートよりもスライダー・カーブ以外の変化球の精度アップが鍵となります。特にストレートを強振させないチェンジアップまたはフォークが決め球にまで昇華し、ストレートが常時140前半になれば6~7位指名候補。このままなら育成2~3位候補となります。

 秋に先発転向し、課題であったスタミナ切れの問題が解消されれば中継ぎだけでなく先発でも計算できる可能性が出てくるため、4~5位候補になります。

 

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