3年ぶり17度目の出場の富士大(北東北)は松山大(四国)に6―2で快勝。最速153キロ右腕の角田楓斗(かくた・ふうと)投手(4年、東奥義塾高)が7回を投げ、14三振を奪うなど2安打2失点と好投した。
今秋のドラフト候補、富士大の角田が輝きを放った。六回まで安打を許さず、7回2安打2失点。150キロ超の直球を連発し、二回の3者連続を含む14三振を奪った。
「スピードが出ていたのは良かった。三振は失策もなく一番安全。(全国に)通用するなという部分と、自分の甘さが出てまだまだというところもあったので、修正していきたい
安田監督は「角田は2死球と3四球がなければ、完璧だった。『プロに行きたい』と言ってうちに来た。1位で評価されるようになってほしい」と目を細めた。「立ち上がりの制球がよくなったし、カットボールは縦、横と使い分けられるようになっている」とロッテ・柳沼スカウト。スカウト陣の評価も上昇している。
プロ注目右腕の富士大・角田楓斗、7回14Kで2失点 スカウト陣の評価上昇/大学野球選手権1回戦では富士大(北東北)が松山大(四国)に6―2で快勝。最速153キロ右腕の角田楓斗(かくた・ふうと)投手(4年、東奥義塾高)が7回を投げ、14三振を奪うな…
角田選手の紹介
178センチ85キロ 右投げ左打ち
変化球:スライダー・カーブ・カット・スプリット
セットから肘を曲げて背中まで腕を回し、スリークォーターよりも高い角度から投げ込むフォームから最速153キロ、常時150前後のストレートを投げ込む右腕投手。130キロ前後のスライダー、130キロ台のカット、130キロ後半のスプリットを投げ込んでいきます。
武器は先発でも150キロを連発する威力あるストレート。球速がありながらコントロールも大きく破綻しておらずコースに投げ込めるため、カウント球のスライダー・カットともにストライク先行で投球を進め、真っすぐ落ちるスプリットとの組み合わせで打ち取っていきます。
チームでは主に先発で起用。4年春は5試合を投げ39(2/3)回4勝1敗防御率1.13と好投。プロ入りを目標に富士大へ進学後、安田監督とトレーニング施設の元で最速を143キロから150キロ超えにまで成長。上位候補として多くのスカウトが注目しています。
指名への課題
完成度が高く武器として昇華しているストレートに比べ、変化球はまだばらつく球があり精度に向上の余地があるのが課題となります。特にスプリットは指に引っ掛かり気味で、打者の手元で落ちるのが理想ですが投げた瞬間にボール球とわかるもの。指に引っ掛かり地面に叩きつけるような球も見受けられます。
ストレートとカットでカウントを作れ2ストライクまで追い込み打者のゾーンを広げてから投げ込むため、ある程度外れても打者が手を出してくれていますが、横に動くため左打者にはスライダーをあまり使えず、右に比べるとカウントを悪くし被打率が悪くなっています。
またカーブの割合が少なく全体的に球速帯が早いため、打者がタイミングを外さず当てられているのも課題です。この点は監督からも指摘されている課題のため、先発として確立するなら粘られて球数を増やしかねないこの点は要修正となります。
カウント球とメインのストレートは1軍でも通用するレベルにまでなっているため、決め球の精度が上がれば先発としてさらに安定感が増し即戦力に近づきます。
指名順位予想
他の1位候補に比べると変化球の精度は落ちますが、先発で150キロを出せる馬力は魅力。ただ決め球の精度に課題があり2ストライクからストレートへの依存度が上がるため、疲れがたまったり調子が悪くストレートの球速が落ち込むと今のスタイルでは崩れるリスクがあります。
しかしカウント球のコントロールはいいため、あとは決め球がしっかりすれば即戦力候補で、他の候補よりも完成したときの理想像が高い伸びしろも残した選手。現状では外れ1位~2位候補。カーブのコントロールとスプリットの精度が上がり決め球といえる変化球が確立できれば1位指名候補となります。

