都立から現れた恵体右腕 雪谷 松岡 史穏選手 高卒右腕投手

序盤から波乱の展開だった。前日は初回に3点を奪ったものの、その裏に5点を奪われ逆転された。さらに両チーム1点を追加し、2回裏を終えたところで雷によって中断。1時間9分後に再開するも、3回裏の東亜学園の攻撃中に再度中断し、継続試合となった。

 先発した最速148キロのエース右腕・松岡史穏投手(3年)は継続試合となったことが、図らずも後押しとなった。試合は3回裏の無死一塁から再開したが、それまでは6四死球と制球に苦しんだが、18日のみで見れば6イニングで4安打2四球3失点と切り替えに成功し完投し「低めに真っすぐ決まっていたところが良かった」と振り返った。無念の敗戦も「(前日から)気持ちの切り替えができた。後悔しないようなピッチングを心がけて投げ切れた」と語った。

 高校卒業後はプロを目指す。これからの野球人生に「支えてくれている人がいる中で、野球をできるということが当たり前じゃないことに気づかされた。これから自分の行く道がどんな道であろうと、感謝を伝えられるようなピッチャーになりたい」。松岡の新たな挑戦が始まる。

【高校野球】雪谷が東亜学園に破れ4回戦敗退 プロ志望のエース松岡史穏「後悔しないようなピッチングで投げ切れた」…東東京 - スポーツ報知
都立の強豪で、2003年以来23年ぶりの聖地を目指した雪谷が5―9で東亜学園に敗れた。

松岡選手の紹介

184センチ77キロ 右投げ右打ち

変化球:スライダー・カーブ

 セットからタメを作らず、スリークォーターよりも高い角度から上半身を突っ込ませながら力強い腕の振りで投げ込むフォームから最速148キロ、常時130後半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ前後のスライダー、110キロ台のカーブを投げ込んでいきます。

 武器は力強いフォームから投げ込まれる威力のあるストレートと変化量の大きいスライダーのコンビネーション。横に動くスライダーとストレートで緩急をつけ打者を打ち取っていきます。

 チームでは主に先発で起用。夏の地方大会では2試合を投げ9イニング7被安打10奪三振9失点で防御率8.00となっています。

 9月10日にプロ志望届を提出。都立から現れた恵体右腕として注目されています。

指名への課題

 課題は力みが強く再現性が低いフォームのため、ばらつきコントロールが悪化していること。上半身が突っ込み気味になるほど上半身の力を使って強く腕を振るため、スライダー・カーブの変化量が大きくなっているものの、その分制御ができなくなり左打者に何度もぶつけてしまう場面が目立ちました。

 全てのフォームで上半身が突っ込んでいるわけではなく、力みを抑え上半身があまり突っ込まないフォームで投げた時はスライダーは変化量は多少落ちるものの制球できカウント球として使えているため、フォームを安定させて持ち球の精度を上げることが必須となっています。

 また躍動感が大きいフォームのためスタミナの消耗も激しく、3回には肩で息をするほどに消耗していました。縦の変化球のキレの原動力となっているフォームのため、フォームを矯正すると変化球のキレが落ちてしまうリスクがあり、そこをスカウトがどう評価するかがポイントととなります。

指名順位予想

 恵体ではあるものの、今のフォームでは肩回りや下半身への負担が大きく故障のリスクが大きいこと。それを除いても消耗が激しいフォームのため、フォーム改造を行うと今の変化球のキレを失うリスクがあります。

 また素材型としても大きく目立つほどの個性はないため、コントロールが悪い+故障のリスクがある+フォーム矯正が必要とリスクが多い選手のため、現状では指名漏れの可能性が高くなっています。

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