9月28日から始まる戦力外通告。ドラフトを考えるうえで考慮しなければならない支配下枠を空けるための戦力外通告。今回は支配下選手の戦力外候補となります。
投手
スペンサー・ハワード選手
1軍成績:7試合37(1/3)回3勝3敗42奪三振13四死球 防御率1.93
楽天を自由契約後、3人目の先発ローテ候補として獲得した外国人投手。故障の多さが課題であったものの、先発として防御率1点台と好投しています。
一方で90球前後で下げないと崩れるスタミナのなさ。10日前後で回す過保護ローテながら何度も故障。さらに8月28日の阪神戦で故障後、腰の治療のために帰国することが発表されました。
シーズン中に途中帰国する選手は大半が退団するため、ハワード選手も自由契約候補となります。
A.バルドナード選手
1軍成績:2試合1(1/3)回1奪三振3四球4失点防御率13.50
左の中継ぎとして23年に途中加入。140後半のストレートを武器に貴重な左の中継ぎとして1軍で活躍しました。しかし制球の不安定さが課題で24年をピークに登板数が減少。今年はついに2試合のみ。それも四死球でランナーを貯めるだけという悲惨な結果となりました。
24年から2年契約をしており今年で契約も切れるため、自由契約候補となります。
E.ルシアーノ選手
1軍成績:12試合12回0勝1敗10奪三振7四死球7失点 防御率5.25
今年で4年目となる育成出身の外国人右腕。メジャーからも評価された素材が魅力でしたが、故障の多さで伸び悩み巨人が獲得。しかし巨人でも故障の多さは直らず苦労したものの、今年のオープン戦で結果を残し支配下を勝ち取りました。
しかし3月以降は結果を残せず、7月を最後に1軍登板は0。ただ先発登板した際に結果を残したことから先発転向の余地を残しており、年齢も来年で27歳であることから育成再契約候補となります。
山田 龍聖選手
1軍成績:2試合3回1奪三振4四死球0失点 防御率0.00
21年2位でJR東日本から入団した高卒社会人。150キロ越えのストレートを武器にするも、制球の課題が直らず球速も悪化し育成再契約。しかし派遣先のはやてで復活し、6月に支配下復帰を果たしました。
1軍ではロングリリーフで使われるも、不安定さは変わらず登板は2試合のみ。2軍でも防御率4.29と1軍に上げられる内容ではなく、持ち球の少なさも解決していません。似たタイプの北浦、松浦選手がいるため、育成再契約または戦力外候補となります。
横川 凱選手
1軍成績:なし
18年4位で大阪桐蔭から入団。190センチの長身が武器の左腕で、涌井選手との自主トレをきっかけに現在のタワーフォームに変更。そこから1軍戦力として活躍するに至りました。
今年は4月に肘のクリーニング手術を受け、9月にようやく実戦復帰。最速142キロで2イニングと、今年中の1軍戦力は厳しいものとなっています。
なかなか先発ローテに入れず敗戦処理のロングリリーフがメインですが、そのポジションも代木・赤星・石川選手がいるため、起用優先度は低くなっています。この3名を先発調整させるなら便利屋ポジとして必要な選手ですが、ロングリリーフをこの3名の誰かに任せる場合は育成再契約となります。
野手
郡 拓也選手
1軍成績:なし
24年に若林選手とのトレードで日ハムから入団。捕手ながら俊足で内野も出来る便利屋として期待されました。
しかし課題の打撃が全く改善せず、1軍は24年の5試合がピークという出番のなさ。2軍でも捕手より内野の空いたポジションを守るという、試合を回すための便利屋扱いとなっています。打撃の上がり目もないため戦力外となりそうですが、今年が捕手・内野手に故障者が相次ぎ3軍まで回すのがかなり厳しくなったという経緯があります。このため育成再契約とし、3軍まで試合成立させるための要員として残ると思われます。
湯浅 大選手
1軍成績:4試合2打数0安打0本塁打2三振0四死球 打率.000
17年8位で健大高崎から入団。健大高崎の機動破壊と守備能力の高さを評価されました。内野を全ポジション守れ、1軍でも代走兼守備固めとして起用されています。
しかし1軍では打撃面で全く結果を残せず、守備でも派手でファインプレーをするが試合に影響する凡ミスもしてしまうという、良くも悪くも安定しない選手。ここにきてより若く外野まで守れる宇都宮選手。SBから戦力外で獲得した川原田選手が2軍で結果を残しており、打撃で伸びしろがない湯浅選手は戦力外候補となります。郡選手と違い外野や捕手を守れるわけではないので、ファームを回す要員としても微妙な立ち位置のため育成再契約もないと思われます。
萩尾 匡也選手
1軍成績:7試合6打数0安打2三振1四死球 打率.000
22年2位で慶応大から入団。右打ちのスラッガーとして期待され、24年にはピークとなる56試合2本塁打を残しました。
しかしそれ以降は10試合も起用されず、打率も1割台と低迷。今年は代打ばかりで安打も0と、完全に伸び悩んでいます。右打ちも平山、笹原選手と出てきたことで起用優先度も低下。巨人は現役draftに出す選手はある程度1軍実績がある選手を出しているため、現ドラ候補になるかも微妙です。このため1軍実績に乏しい萩尾選手は育成再契約または戦力外候補になりまうs。
岡田 悠希選手
1軍成績:3試合7打数1安打0本塁打2三振1四球 打率。143
21年5位で法政大から入団。身体能力の高さを評価された外野手で、ポスト亀井選手と期待されていました。しかし守備の粗さや三振の多さが目立ち。1軍通算打率は.149と結果を残せていません。
左打ちのライト・レフトメインの外野手は佐々木・皆川・知念・中山選手とおり、若手センターを台頭が急務のため、ドラフトで外野手獲得の可能性が高くなっています。その分外野手を戦力外にする必要があるため、戦力外候補となります。
浅野 翔吾選手
1軍成績:9試合27打数5安打1本塁打6三振1四球 打率.185
22年1位で高松商業から入団。小柄ながらもバックスクリーンに飛ばすパワーを評価され、将来に中軸候補として入団しました。
1軍で満塁打を放つも一時活躍するも、送球面の課題が直らずヘルニアを発症。さらには8月に半月板断裂となり、シーズン中に異例の膝手術を行いました。
早期復帰を目指していますが、急激な筋力増加に身体がついていけず故障が増えているのは事実。さらに送球面の改善がはかれなければ1軍での起用は難しいため、治ってもすぐに1軍戦力には期待できません。笹原、平山選手が出てきたことで起用優先度も低下しています。
現在は座ってのスイングでリハビリに長期を要する+守備面の改善、体づくりの見直しと時間がかかることから、育成再契約候補となります。
三塚 琉生選手
1軍成績:なし
22年育成6位で桐生第一高から入団。左のスラッガーとして期待されるも、入団すぐに左膝後十字靭帯損傷および左膝内側半月板損傷となり、長期間のリハビリを要しました。
しかし復活後は持ち前のパワーで本塁打を量産。25年6月に支配下昇格を果たし、1軍でも6試合で起用されました。しかし安打数は0と結果を残せず、今年も故障で出遅れ、2軍では6本塁打を放ったものの守備下手なうえ左投げのためポジションも限られ、他の左打ち外野手も出てきたことで出番が減っています。
来年DHが始まるとはいえ、DHで起用するほどの1軍打撃力があるわけではなくファースト守備も上手くないため、育成再契約候補となります。
鈴木 大和選手
1軍成績:11試合19打数5安打0本塁打4三振3四死球 打率.263
21年育成1位で北海学園大から入団。若林選手が西武に金銭トレードされたことで1名分枠が空き、そこに滑り込む形で支配下となりました。
売りは守備と走塁で打撃は微妙という評価だったものの、1軍ではしっかり引っ張り意外と結果を残す一方、売りだった走塁は3企画2盗塁死。守備でも後逸したりと売りでない打撃でアピールし、売りである走塁・守備で評価を落とすという何とも言えない状況です。
ですが打撃自体も単打が多く、そこから走塁でチャンスメイクも期待できません。野手の立て直しが急務である以上その分野手の枠を空けなければならず、もともと保険としての支配下だったうえ守備固めとしても使い勝手の悪い鈴木選手は育成再契約候補となります。
T.キャベッジ選手
1軍成績:103試合345打数81安打13本塁打119三振25四死球 打率.235
25年に巨人に入団。長距離砲ながら足もあり、1年目は17本塁打を放ち長打が不足する巨人にとって、貴重な長打を生み出す選手でした。
しかし弱点だった落ちる球への対応が改善できず、前年に比べ100打数ほど少ないにもかかわらず三振数は20程度しか変わらないなど、三振の多さによる得点圏の弱さが目立ち、打率も落ち込んでいきます。センター不足によりセンタースタメンにつく場面もあるものの、守備面が+になる選手ではないため、今年で自由契約候補となります。
フリアン・ティマ選手
1軍成績:14試合33打数3安打0本塁打11三振0四死球 打率.091
21年にメジャーからも注目された若手選手として巨人に育成契約で入団。持ち前のパワーを武器に、今年支配下昇格を勝ち取りました。DHがある交流戦で起用されるも、三振の多さが目立ち本塁打どころか安打も残せず2軍降格。その後も代打で起用されるも結果を出せず終わりました。
まだ年齢も若くパワーは魅力ではあるものの、守備の荒さや三振の多さとまだ課題も多く、DHが始まるとはいえそこで起用したいと言えるほどの確実性がないため、育成再契約で修正していく流れとなります。

