埼玉・浦和学院で4強入りした2022年センバツ以来の全国舞台となった2年生左腕・宮城誇南投手が、6イニングを7安打1失点。リーグ戦で投げている神宮だったが、いつもと違う緊張感もあった。
「2回ぐらいで今日は出力が出ないと分かったので、3回からはカットやスプリットで相手の打ち気をかわしながら打たせてとりました。1勝をつかみとれてホッとしました」
早大に入学してから左肩の調子がおもわしくなく、思いきり腕を振れない時期が続いた。今年に入って、ようやく気にせずに投げられるようになった。「同級生が投げていて焦りもありましたが、投手陣の先輩方から焦らずにいけと言われた。その恩返しの思いで投げています」。リーグ戦デビューとなった今春は、エースの伊藤樹に続く先発として2勝を挙げ、優勝に貢献した。
浦和学院、早大と同じ道を歩んだ小島和哉(ロッテ)に憧れる。「ずっと背中を追いかけてきたので、小島さんのように自分もプロの世界に入って活躍できる投手になりたい」。前回優勝した2015年は1年だった小島が決勝で先発した。「次も目の前の試合に全力でいく」。憧れの先輩に続く日本一を見据えた。 早大、9年ぶり4強入り 2年生左腕・宮城誇南が全国初勝利「ホッとしました」【全日本大学野球選手権】:中日スポーツ・東京中日スポーツ◇13日 全日本大学野球選手権大会準々決勝 早大6―2九産大(神宮) 早大(東京六)は、前回出場で優勝した2015年以来9年ぶりとなる...
宮城選手の紹介
175センチ80キロ 左投げ左打ち
変化球:スライダー・カーブ・チェンジ・カット・スプリット
セットから肘を大きく伸ばし、スリークォーターよりも高い角度から上半身をあまり突っ込ませず投げ込むフォームで最速147キロ、常時140前後のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のチェンジを投げ込んでいきます。
武器はコースに投げ込むコントロール。決して派手な投球ではないものの、コースぎりぎりにカットやチェンジアップを投げ込み、打者に引っかけさせ打たせて取る投球を組み立てていきます。
チームでは主に先発で起用。2年春から起用され、秋にはキャリアハイとなる29(1/3)回26奪三振7四死球6失点で防御率1.84と好投。自慢の制球力を見せつけました。
指名への課題
課題は2年をピークに投球スタイルが迷走し伸び悩んでしまった点。3年になり球速を上げるためか腕の角度を上げたフォームになりましたが、そこから制球が悪化。上半身をあまり突っ込ませないフォームのため腕の角度が上がったことで球離れが早くなり、ストレートが高めに抜けることが多くなっています。
ストレートがボールゾーンとわかるコースばかりに飛ぶためチェンジやカットなどに打者が引っ掛からず、球速こそ上がったもののもともとの球速が速いほうでないため、大卒左腕の平均球速レベルで制球が悪化という、持ち前の武器を失う結果となりました。
4年では力感のないフォームで制球を重視したスタイルに戻していますが以前ほどのコントロールはなく、130後半のストレートがばらつく左腕という、全体的に伸び悩む内容となっています。
指名順位予想
2年をピークに持ち味を失い、4年で期待を下回る内容になっているため、早稲田の投手層の薄さで先発を続けているものの、4年春はワースト2位の7試合を投げ防御率6.38。24イニングを投げ12四死球と、2イニングに1回は四死球を出しており、武器だった制球も戻り切れていません。
今年は大卒左腕も豊富なため制球が戻っておらず130キロ台の宮城選手を上位で獲るメリットはなく、2年時の投球スタイルに戻したうえで140前半まで球速を伸ばせるかがカギとなります。早稲田では達成できなかった以上プロでも戻せるかが未知数なため、現状では育成3~4位候補となります。


