読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

2軍先発デビューの横川凱選手が5回1失点。その内容と今後の展望は

 

 

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【18年ドラ4の横川選手が2軍先発デビュー】


巨人・横川凱 2軍先発で力投 ショート増田大輝ファインプレー 巨人1軍対ファーム 1回裏 2020年2月4日

 8月2日の日本ハム戦にて18年ドラフト4位の横川凱選手が先発初起用となりました。2軍での起用自体は4月の阪神戦で中継ぎ登板していたものの、1回2失点と不本意な結果となりました。今回は先発初デューとなったわけですが、その結果は5回1失点で初白星。失点は万波選手による本塁打のみとなりました。

 素材型の獲得が多かった18年ドラフト組の中でも特に素材評価が高かった横川選手。そんな横川選手のデビュー内容と今後の展望・課題を見ていきます。

 

【投球内容について】

【①:ストレートの質】

 ストレートは平均130中盤と高卒左腕としては平均的なものとなっています。横川選手もストレートの質の向上を課題に掲げており、球速が上がればストレートで押せる投球ができることを目標に掲げています。

 

 次にストレートのコントロールについてですが、大きく乱れることはないものの、制球出来ているかといわれれば怪しいといったところです。2ストライクに追い込むまでは出来ていますが、コントロールがアバウトでコースに決められることが少ないため、されています。三振に仕留めるまでに球数を要しています。このため打者の多くでフルカウントになりぎりぎりの投球をすることが多くなっていました。

 

【②:変化球の質】

 横川選手の持ち球はスライダー・カーブ・チェンジアップの3種。決め球はスライダーであり変化球の中で一番コントロール出来ている球です。このためカウントが悪くなるとスライダーをメインにカウントを整えていきます。

 ただスライダーの割合が非常に多いこと。またスライダーでカウントを整える必要があるため甘いゾーンに行きやすいこともあり、万波選手に打たれたのもこのスライダーとなっています。

 

【⓷:フォーム・クイックについて】


横川凱初先発62 イースタン

 フォームはセットから二段モーションに近いタイミングで構え、柔らかい腕の振りで投げ込むフォーム。あまり癖はなく力みがないため、フォームによって制球が大きく乱れるといったことはなさそうです。

 あまり体に負荷がかかるようなフォームでないため、変に癖がないことからも先発として育てていくことが理想となります。

 

【今後の課題】

 2軍先発デビューこそしたもののまだ体も細く、ストレートの球速アップやスライダー以外の精度アップが課題となります。しかし変に癖はない分時間をかけて育てていけば、ある程度の戦力としては見込めそうです。しかし横川選手のタイプとしてはストレートでガンガン押していくタイプでなく変化球も組み合わせて躱していくタイプのため、アウトコースで勝負できる球としてチェンジアップの精度アップ。理想としては高橋選手のようなスクリューがあればベストとなります。

 

 まずは持ち球のコントロールアップに努め左投手として組み立てられるようになり、そこから足りないものを補っていく形となります。