<東京新大学野球1部:創価大10-0東京学芸大>◇第1週第2日◇7日◇大田スタジアム
創価大が前日に続けて連勝し勝ち点1とした。
先発の森畑侑大投手(3年=創価)が好投した。この日最速146キロのストレートと「自信がある」というフォークを使い5回4安打無失点。「自分のボールが投げられた」と振り返った。
打線も援護した。4回には、先頭の山田聖也内野手(4年=大体大浪商)の右越え三塁打を皮切りに、打者11人で5安打5得点と大量リード。5回に4点、7回に1点を追加し7回コールドの快勝で勝利した。
森畑は「チームが打ってくれたので楽に投げることが出来た。次も0でしっかり抑えてチームの勝利に貢献したい」と意気込みを語った。
創価大が東京学芸大に連勝し勝ち点1 森畑侑大5回4安打無失点「自分のボールが投げられた」 - アマ野球 : 日刊スポーツ
【森畑選手の紹介】
185センチ81キロ 右投げ右打ち
変化球:スライダー・カット・チェンジ・フォーク
セットから大きく腕を伸ばし全身のばねを使い勢いをつけて投げ下ろすフォームから最速149キロ、常時140前半のストレートを投げ込む右腕投手。120キロ台のスライダー、130前後のフォークを投げ込んでいきます。
武器は高い角度からまっすぐ投げ下ろす威力と角度のあるストレート。140前半から中盤を投げ込む威力あるストレートで押していき、同じ角度から落ちるフォークにタイミングを外す縦のスライダーで打者を翻弄していきます。
チームでは主に先発で起用。3年秋には6試合を投げ1完封をあげ防御率は0点台と圧倒的成績を残しドラフト候補に名乗りをあげました。パワータイプ右腕としてさらなる活躍が期待されます。
【指名への課題】
課題はクイック時の制球の悪化。森畑選手のフォームは投げ下ろす前に一度しっかりとタメを作り、始動を安定させてから振り下ろすフォームですが、クイック時ではこのタメが無くなります。このためリリースポイントが通常時と比べ安定しなくなり、角度がつかなくなるため、ストレート・変化球を含め全体的に高めに集まるようになります。
特にスライダー系の球が浮きやすいためカウントを作れず、ランナーがいるためフォークの投球頻度も減ってしまうことからストレート待ちで長打を打たれています。ストレートの角度、決まった時のフォークのキレはいいものの、変化球については精度のばらつきがひどく、3年時に比べコントロール全般が悪化しています。そのため売りのストレートでも空振りが奪えておらず、常にボールカウントを重ねるシーンが多くなっています。
【指名順位予想】
現状では計算できる変化球がないため武器のストレートでも安定してストライクが取れなくなっており、先発どころか中継ぎとしても即戦力としては計算できません。このため今後の指名の課題はカウント球として使っていたスライダーの精度が回復するかが鍵となります。
もともと大学でのプロ入りを目標としているため、育成指名でも受け入れる場合は育成1~2位の3年時のよい時を期待しての獲得となります。上記課題であるスライダーが安定してカウントを取れるようになり、フォークが決め球になる3年時まで戻れば即戦力中継ぎとしては3~4位候補となりますが、どちらかのみとなれば改善の兆し有りだが即戦力ではないため6~7位となります。