読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

まとまった制球でガンガン勝負してくる左腕 同志社大 髙木 寛斗選手 大卒左腕投手

関西学生野球春季リーグ第3節3回戦(22日、同大2-0近大、ほっともっとフィールド神戸)同大が接戦を制して近大を下して連勝。2勝1分で勝ち点を挙げた。 三回に2死から堀内太陽内野手(3年)、浅野駿外野手(4年)の連打と敵失で先制。七回には山元太陽捕手(4年)の左翼線二塁打と犠打で1死三塁とし、川久保瞭太内野手(4年)の右犠飛で1点を加えた。先発・高木寛斗投手(4年)は七回途中、2安打無失点と好投。財原光優投手(3年)、清川大雅投手(4年)とつないで近大打線を零封した。

高木は六回途中5安打無失点だった20日の近大との1戦目に続く好投。「相手が直球を狙っているところで変化球を投げて崩せたのは大きかった」と胸を張り、5月5日からの第5節(ほっともっとフィールド神戸)で迎える次戦・関大戦に向け「金丸選手(関大・金丸夢人)との投げ合いはこの春の一つ目標としていたところ。そこで投げ勝てるように」と意気込んだ。

正捕手の辻井心捕手(2年)が右手指のコンディション不良で欠場。代わって2試合連続でスタメンマスクをかぶった山元は、3投手を好リードして相手打線に得点を許さず、打撃では今季リーグ戦初安打となる二塁打を放ってチームの2点目を導く活躍。「しっかり内も外も突きながら投げていた投手たちを褒めてあげたい。(打撃では)先頭打者として『ここは出ないと駄目だ』とたたいたらいい結果になってくれた」と喜んだ。

同大、近大に連勝 2試合連続スタメンマスクの山元太陽が攻守に活躍/関西学生 - サンスポ

 

【髙木選手の紹介】


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180センチ83キロ 左投げ左打ち

変化球:スライダー・カーブ・チェンジアップ

 

 セットから足を上げた後一度しっかりとタメを作り、スリークォーターの角度からスピード感のある動きで投げ込むフォームから最速145キロ、常時140前後のストレートを投げ込む左腕投手。120キロ台のスライダー、110キロ台のカーブ、120キロ台のチェンジアップを投げ込んでいきます。

 武器はまとまったコントロールで投げ込むストレートとスライダーのコンビネーション。ストレートは130キロ台ながら動きが早く腕の振りが大きくないことから見た目以上に速く感じる直球となっており、そこにストライクゾーンに投げ込めるコントロールのあるスライダーでタイミングを外し、120キロ台の小さく変化するチェンジアップで引っかけさせ打ち取っていきます。

 チームでは先発で起用。1年生からチームでは起用されていたものの3年春のリーグまでは中継ぎ登板が主で目立った成績は残せていませんでした。しかし1年上の真野選手が故障から調整が遅れたことで先発で起用されるようになると、球速が上がってきたこともあり6試合を投げ防御率1.93と好投。4年生では本格的に先発として起用されるようになっており、

 ストライクゾーンで勝負できるまとまった左腕としてさらなる活躍が期待されます。

 

【指名への課題】

 課題の一つが持ち球の一つであるカーブ。ストレート・スライダーを投げるときに比べカーブは腕の振りが大きくなっており、その分体全体の動きも大きくなっています。そのせいでフォームの動きにばらつきが出ており、ストレート・スライダーに比べ落ちきれず高めに抜ける球が多くなっています。スタミナが切れてくるとより動きにばらつきが出るようになり、カーブの制球もより悪化しています。

 このため安定してストライクを取れるのはストレート・スライダーの2球種に偏りがち。チェンジアップの割合も少ないため、まとまったタイプとしては安定して投げられる球種が少なく、緩急と早いカウントで使えるカーブがばらつくのは、左腕戦力として計算できない課題となります。

 

 

【指名順位予想】

 3年時に比べコントロールがよくなり低めに集められるようになったこと安定感が増しているため、順調に成績を伸ばしていけば指名候補の一人となります。一方で動きが大きいフォームのためリーグ後半の疲れが溜まってくる時期に今の投球パフォーマンスを維持できるかが未知数のため、リーグを通して投球が安定しているかどうかが注目ポイントとなります。

 今の成績を4年春を通して残すことができれば4~5位候補。カーブ・チェンジ系の精度が高まればコントロールのよい左腕になれるため、伸びしろ評価となります。一方で後半からばてて成績が悪化した場合は戦力として計算できないため、指名漏れとなります。