読売ジャイアンツのドラフト戦略を語る

巨人が取るべきドラフト候補選手、また現状の選手たちの実情から取りうるべきドラフト戦略を語っていく

第1回2021年読売ジャイアンツドラフト指名予想【育成1~3位】

 

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支配下は6位。育成は3位まで予想し、各順位2名予想。1位は外れ1位まで予想

②現時点で進学・就職を表明している選手は対象外

⓷スカウトコメント・視察情報がない選手も対象

④指名順は現在のリーグ順位である2位として予想

 

 

 

【育成1位指名候補①】法政大 古屋敷 匠眞選手 大卒右腕投手


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 178センチながら最速154キロを記録する右腕投手。高校時代から注目株で巨人も注目していましたが進学。法政大では3年生から起用されるようになっています。

 4年春になり中継ぎとして本格起用されていますが、制球のばらつきに課題があり、特に一度崩れると全くコントロールが定まらず四球を乱発する姿を見せました。このため8イニングで6四死球という結果となっており、現状では即戦力評価は厳しくなっています。しかし常時140後半を投げられ非常に馬力のあるパワーピッチャーで、今の巨人に不足するタイプ。右腕中継ぎを補強するための獲得となります。

 

 

【育成1位指名候補②】上田西 笹原 操希選手 高卒右外野手


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 178センチと中型ながらも通算24本塁打の長打力に打率4割のミートセンス、さらに俊足にどの外野ポジションも守れる器用さを兼ね備えた右外野手。

 180センチを超えず全国大会では2安打も2三振といいところも悪いところも見せてしまっており、俊足でありながら盗塁が少ないのもマイナスポイントのため下位指名となっています。右打ちの外野手、さらにセンターを守れる若手が少ない巨人では指名候補となりうる人物となります。

 

 【育成2位指名候補①】報徳学園 久野 悠斗選手 高卒左腕投手


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 186センチ85キロの大型左腕。最速143キロながら制球力の高さを評価されています。岸スカウトが将来性の高さに変化球を評価していますが、一方で報徳はここ数年全国大会の実績がなく、地方大会でもあまり実績がありません。身長もまだ伸びているという情報があり、長身投手は肉体の成長でフォームのバランスを崩し安定した投球が出来なくなるデメリットがあるため、育成に非常に時間がかかります。17年育成4位・田中優選手も入団後身長が伸びたことでフォームのバランスを崩し、長い不調のトンネルに入りました。このため育成指名となっています。

 巨人は若手左腕が育成を含めても高橋・横川・井上・阿部選手しかおらず、左腕投手の底上げを期待しての獲得となります。

 

【育成2位指名候補②】桜美林大 多間 隼介選手 大卒左腕投手


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 最速136キロ、166センチと小柄ながらも4年生から先発に転向すると、桜美林大の優勝に貢献する大活躍を遂げました。全国大会でも上武大相手に4回1失点と結果を残しています。

 スライダーとチェンジアップのみですが、試合途中でスライダーの握りを変え変化量を調整し打たせて取るピッチングに切り替えるといった投球術もあり、2軍も含め不足する左腕確保のための指名となります。

 

【育成3位指名候補①】旭川実業 田中 楓基選手 高卒右腕投手


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 最速147キロ、ストレートの伸びを高く評価される素材型投手。また打者としても決勝弾を放つなど勝負強さも光ります。一方でスライダー・カーブ・チェンジの変化球はどれもキレ・変化量共に平均的で制球にもばらつきがあるため、スカウトの評価もストレートに対してのコメントに留まっています。

 しかし3年生になり8割の力でも自己最速タイの球速を出せるようになっており、順調な成長がうかがえます。18年育成3位・沼田選手のようにストレートを評価しての獲得となります。

 

【育成3位指名候補②】西日本工業大 下山 泰輝選手 大卒右腕投手


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 最速130台のアンダースローの投手。同学年の上位候補、隅田選手とともに起用されており、多くのスカウトが注目しています。ただ実際はアンダーよりもサイド気味。さらに独学でフォーム矯正をしているためまだまだ伸びしろが期待できる投手。巨人には現役時代にアンダーで活躍した会田コーチがおり、現在もアンダー転向した山川選手を指導しています。変則右腕としての獲得となります。

 

 

【なぜこのような指名となったのか】

 15・16・17年の育成大量指名選手の育成再契約期間となる3年が経過したため、去年までは数多くの育成選手が戦力外となりました。ただし今年3年目となる18年ドラフト組は4名の獲得に留まり、そのうちの沼田選手は支配下され中継ぎ起用されています。17年最後の生き残りの田中優選手が戦力外候補で、今年眼底骨折から復帰したものの、代打に留まっている黒田選手が微妙な立場といった程度で、戦力外数はあまり多くありません。支配下戦力外もあまり多くないため、戦力外数が少ないことから獲得数も少ないと判断しています。

 獲得は支配下同様投手と外野手のみ。育成10位の奈良木選手がトミージョン手術をしたこと。さらに7位の戸田選手を支配下昇格し1軍中継ぎとして起用しているため、ファームの中継ぎが足りていません。このため中継ぎ層を充実させるために投手を中心に獲得を増やしています。